2024年2月23日
ZOHM DREAM DINER
(明大前)
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(第一部)
Heart to Heart
Dead or Love
Lovin'
秘密基地
ただひとつの嘘
風の中のストーリー
(第二部)
ずっと
Love Me Tender
手紙
Downtown Baby
Don't Stop!Carry On!
(En)
あの日
(W-En)
Love Me Tender

今回は、新生ZOHMでもお馴染みとなった"三人衆"、Keyに河野啓三さん、そしてBassにTak斉藤さん。
そして、諸岡さんのお誕生日が間近!ということで、今回は「62歳でのラスト」となる節目のライブ。
そんなわけで、昔から2月後半のライブは別格。いつも少し特別な気持ちで参加、なのです♪
1曲目は、Keyの音から始まる"Heart to Heart"
柔らかいけれど力強さもある歌声、軽やかなエレピの音色、
加わるベースはフレットレスのようにも聴こえる、何ともいい音で…。
これはやっぱり、"三人衆"ならではの味、ですね。
ゆったりと音が消えたところに、一転して重めのストロークで
かき鳴らすのは"Dead or Love"のイントロ。
スローながら鋭く転がすピアノと、それを支えるベースの艶っぽさが
諸岡さんの声をさらに渋く響かせていて、とにかく気持ちいい!
そして、歌っている諸岡さんの後ろで、啓三さんが時折ニコっと
笑顔でTakさんと見合うのもいい感じ♪
サビ前のブレイクで鳴らすアコギ、端々に織り交ぜる絶品のフェイク、
ラストはピアノが華やかにトリルからグリッサンド!
最後の最後まで渋くカッコよく決めてくれましたー!

続く"Lovin"も少しスローに。
アコギ1本でサビから入ったのですが、その合間にちらりと絡ませてくるTakさんの音に痺れました><
そして啓三さん、鮮やかに再現したイントロのギターフレーズも、間奏でのソロも鮮烈なDistortion!
MCを挟んで、柔らかなKeyにアコギをそっと添わせて"秘密基地"
2曲目のあたりから薄々感じていたのですが、今日の諸岡さんの声、
いつもより少し硬質な響きに聴こえるんですよね。
途中のストリングス系のKeyの音色とその声が重なった響きは、
どこか哀愁を秘めた表情と相まって、曲に何とも言えない深みが加わっていたように感じました。
流暢すぎない音の連なりが、今日のこの歌には似合う…とでも言いましょうか。
そして"ただひとつの嘘"は、語るように、つぶやくようにサビから入る歌い出しから、
アコギのボディを軽く叩いてのカウントでKeyとベースが入るアレンジ。
この時のベースの音、そしてテンポ感がたまらなかったー!
終盤でフェイク気味に上げる歌声がまたイイのですよ…。もっとライブで聴きたい曲の1つです。
最後の音がアコギの繋ぎで"風の中のストーリー"に移り、拍手はそのまま手拍子へ。
諸岡さんは笑顔でフロアに歌を振り、それに応えてトニーさんが見事に1フレーズ♪
そして啓三さんのソロ、音色もフレーズも表情も、何だかほっこりと可愛らしかったです。
一部ラストは「巷で噂の…」(最近お気に入りらしい前振り)"今"を。
この曲も、今日の声の響きによく似合ってますね。
1コーラスはギターから手を離し、途中ではマイクから少し離れたナマの声で。
空気の揺らぎと一緒に伝わるその歌声は、この場にいなければ決して味わえない感動。
ライブでは滅多にない、マイクなしの声。聴けて幸せでした…♪

第二部はトークタイムから開幕。
ひとしきりの話題の後、ふわりと"ずっと"を歌い出した諸岡さん。
ゆっくりと、しっとりと…でも笑顔で。
ペンライトでも振りたくなるような、と言いますか、気づけば音に委ねて体が揺れておりました。
来月は大阪で弾き語り、そしてBLUE MOODでもやります、と告知を挟んで"Love Me Tender"…の前に
「これ、最後の"愛してる♪"をみんなに歌ってもらうことにしたから!」と
先日のクロコでライブ終了後に思いついていたらしい、新たなコール?を今日は実践!
いつもの両手でハート、のサインもですが、リズム感とタイミングが問われますねコレ(笑)
歌い終わった後にも、同じところを「もう1回!」とリフレインしたと思ったら
「これで、最後はハートマークでいこう!」と、諸岡さんも一緒にハンドサインで大団円。
これからライブに来られる皆さま、終盤の落ちサビ、原曲聴いて練習しておきましょう♪
そしてMCでは、トークの話題から何故かタカラクリエイトさんのCMソングをフルでご披露。
これの最後のフレーズ、耳に残ってつい一緒に歌っちゃうんですよねえ(笑)
そこから、長崎から出てきて…と"空"をアコギ1本で。
途中からKeyとベースが加わって広がる音の中を、思い切りよく抜けてくる諸岡さんの声。
圧というのか、強さというのか…さっきよりも格段に上がっているような。
"さまよう…"の後に入る一音が大好きなのですが、今日もぴしりとハマリ具合が最高でした。
「この曲、本当にできてよかった、と思います。秘密基地というアルバムを作ってよかった」と
"手紙"で見せてくれた、遥かを見つめる遠い視線、そして時に目を閉じて歌う表情は、
"行くあてのない"という言葉に繋がって、そこにいる人に問いかけるよりも、この歌には似合っているように思うのです。

トーク多めの第二部。ここでは長崎の話や、そこからの音楽歴などなどの話題から、
「その当時、作った歌を」とKazooを咥えて"Downtown Baby"
先月、数十年ぶり?に復活したこの曲。一音で「間違えたー!」とリトライ(笑)
間奏では、Takさんをコールしてのベースソロ、そこから啓三さんのソロへ。
ブラス音が華やかで、手拍子するのも楽しい♪
盛り上がったところで、そのまま手拍子を煽っての"Don't Stop!Carry On!"
あ、このアレンジ新鮮。
ラスサビ前のTakさんのカウント、鳥肌立つほどバシっと決まるリズムが気持ちいい!
アウトロはもちろん"Oh Yeah!"のCall&Res、そしてメンバー紹介でライブ本編が終了。
そのままの流れで、「最後の歌を…」とアンコールの"あの日"。声の深み、深さ…あえて言うなら"凄み"に圧倒、でした。
"あの日"を顧みるだけではなく、明日へと繋げていくような余韻を残して、本日のライブは終了…となるところで
有志で準備して、開始前に皆さんにもご協力をお願いしたBirthdayサプライズを発動!
「また何か企んでたんだ」と笑う諸岡さんに"63"のバルーンを持っていただいて。
その間、啓三さんとTakさんは"ずっと"を演奏し、最後に諸岡さんがもう一度、ラストの一節を歌って。
拍手の中、バースデーケーキと同時にTakさんと啓三さんが弾くHappy Birthdayで、キャンドル吹き消していただきました。
「啓三さんも2月、そして今日はリアルバースデーもいます!」と諸岡さん。
実は当日が誕生日でして…まさかのサプライズで逆にお祝いいただいてしまいました♪

そして、「よし!Wアンコールだ!」と、もう一度"Love Me Tender"を。
たくさんの笑顔とハートサインに囲まれて、"62歳"最後のライブが終幕。
諸岡さんへの一足早くのHappy Birthday。
今年もライブで、同じ時間をご一緒した皆さんとお祝いできてよかったー!
改めて、おめでとうございます♪
さあ、"63歳"の1年はどんなライブが、そしてどんな歌が生まれてくるのでしょうか。
そんな「次」を楽しみに…これからも追っかけてまいります!

(蛇足)
自分の誕生日にライブって前にもあったような…と
見返してみたら、日またぎを除くとぴったり8年周期で
3回目でした…ということは、次も8年後…?(笑)

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