2024年となりました。新年のライブ初めはこちら、フルバンドでのSHOCK ONから! 【本日のメンバー:下手から立ち位置順】 河野啓三(Kb) / Tak斉藤(Ba) / 岡本郭男(Drs) / 土方隆行(Gt) 最初の1音から圧巻!の鋭いドラム。 そこに土方さんのギターが唸ってのアンジェリーナでスタート。 ちょっと重めのテンポに、華やかなブラス音のKeyが絡んで迫力ー! その中心を貫く諸岡さんの歌声は、フェイクも交えて艶っぽい♪ 歌終わりには「こんばんはー!」と何度もシャウト。 初手からこんなに盛り上がっていいんですか、と思うほどの熱さで 続けて"Lovin'"へ。 アコギ1本で、フェイク気味に"愛しておくれよ 今年も〜♪" なんてアドリブを織り交ぜた歌い出し。 そこからカウントを取って一気にバンドサウンドが展開。 ギターリフに絡むベースライン、そしてラスサビ前に入ったスネアとアウトロに炸裂するハイハットが 最高にカッコよかったです! 拍手の中、「今日は歌い初めで…今日ほど、皆さんに会えてよかったと思ったことはなかったかも」と 何やら意味深なMC。なかなかに大変な1日を経て、このステージに立っていらっしゃるようで。 「それは後でね」とメンバー紹介を挟んで"Breezing Blue"。 柔らかなギターと、軽やかなKeyの音色の彩りが効いた、いい情景。 アウトロで高く伸ばされた歌声が心地よかったです。 MCでは、この曲の作曲&CDでギターを弾かれている中崎さんのエピソードを。 これ、歌う前に話せばよかったね、なんて言いつつ、何故か岡本さんの年齢の話題に。 …確かに岡本さんも土方さんも、外見も音もそのお年とは思えない! その間に土方さんはボトルネックをセット。諸岡さんはハープを合わせて"空"。 スライドギターとアコギで1コーラス、"彷徨う…"のあたりから入っていくバンドの重なり。 そしてブレイクからのラスサビと、最後はもう一度アコギとスライドに戻っていく音。 そのすべてのバランスの妙が鳥肌モノ! 振り仰いでいる空が見えるような、諸岡さんの遠くを見晴るかす視線が印象的でした…。 大きな災害に見舞われた能登半島の方はどんな空を…自分も頑張らなくては。 歌いながら、そんな思いを抱いたのだとか。 諸岡さんが話す間に、何やら確認をしていたメンバーの面々だったのですが、 「それじゃあ行きますよ!」の声と同時に土方さんが奏でたのは"体より心が"のイントロ。 そこに、重く響かせたバスドラにベースと華やかなブラスのKeyが重なって歌い出しへ。 スローに抑えた音に諸岡さんの声がますます艶っぽく重なる、オトナな空気感。 歌い終わった後、なぜか"Lovin'"の歌い出しのフェイクを何度か挟む諸岡さん。 「俺の声、大丈夫?大丈夫だった?」と珍しいひとこと。 どうやら、それもさっきも話されていた「大変なコト」と関わりがあるようで。 フロアからの拍手に安心したように、第一部ラストはアカペラから入る"今"へ。 歌い出しに合わせるのは、啓三さんの静かなピアノだけ。 絞られた音数で歌に添わせるフレーズは柔らかく、優しい響き。 サビのあたりから柔らかく重なるベースとドラムに合わせて、 ストリングス系に変わったところも素敵でした。 いつも、語りかけるように歌われるこの曲。 弾き語りの深さも、バンドのドラマチックさも捨てがたい! ラスト、ピアノだけの音で歌われたサビのリフレインから 繋がるギターフレーズ、そして最後の余韻がことに沁みました…。 休憩を挟んでの第二部は、静かな語りかけからアコギをしゃらり、と鳴らして"SIGNAL"から。 ある意味王道のミディアム、その中で終盤でちょっと捻りを入れて伸ばされた声にうっとり。 歌終わりには、今日はライブ初めということで、去年1年を振り返るMCを。 各地をライブで回った1年。そこからまた、色々と動きが生まれていることがあるそうで まだ言えないけれど…と。これからどんなことが起きていくのか、お知らせが楽しみです♪ そして「この曲はあんまりやったことが…、バンドでは30年くらい前に1回だけ?」との前振りで レコーディングには難波弘之さん(Kb)と大谷令文さん(Gt)が参加されている1曲、との紹介から"Load of the Road"。 言われてみれば、確かにバンドだと30年くらい前…inkstickで聴いて以来かも。 あの時は諸岡さんのライブに神力さんがゲストで登場されて、RDの2人が揃って…でしたね。 アレンジが華やかで、フルバンドの迫力が映える1曲。 諸岡さんの声はむしろ当時より凄みと深みが増して、ますます歌の世界観に惹き込まれる感じ。 ん−、こんなのが飛び出してくるからライブはやめられないのです♪ ここで、この曲をやった"RD"でVガンダムの主題歌をやったんですが…と、 本日ゲストの長友じょうせい(infix)さんをご紹介! おしゃべり上手な長友さん、あっという間に諸岡さんたちを自分のペースに引き込んでしまい、 いつものライブのMCではなかなか聞けないやり取り、堪能させていただきました(笑) 「なんでこんな話になったんだっけ」などど横道脇道迷い道しつつ、見事に歌へと着地。 まずは"Answer"、そして再びたっぷりのMCを挟んでの"Winners Forever"を。 こちらはサビのフレーズにメンバー全員がコーラスを合わせ、諸岡さんとのツインボーカルで! 長友さんのステージは、迫力の歌声はもちろん、表情やアクションも見応えがあるのですよ♪ そしてまたまたたーっぷりのMCを挟んで(笑)もう1つのVガンダム曲、諸岡さんの "Don't Stop!Carry On!"に長友さんが加わって、イントロから原曲再現!で華やかに。 そこに2人の声が合わさって、さらに迫力満点でしたー! 大きな歓声と拍手の中、ここで長友さんは退場。 ギターを抱えなおした諸岡さん、先ほどまでの空気を切り換えるような、抑えた音と声で"少年"を。 アカペラかと聴き紛うような歌い出し、そこからカウントで演奏が加わり、声がさらに熱を帯び。 アウトロの土方さんのギターと、自在に重なるベースライン、その中を貫くフェイク! 歌い切った…!とでも言いたげな、何とも気持ちよさそうな表情を見せた諸岡さん。 アコギで"忘れかけた空"のイントロを奏でながらメンバー紹介から1人1人のソロタイムへ。 まずは啓三さん(Kb)、そしてTakさん(Ba)、続いて土方さん(Gt)。 最後は岡本さん(Drs)の叩くリズムに何度も名前をコール♪ そこからの歌の熱さは、テンポは一定なのに、どんどん加速していくような錯覚を起こすほど。 息をのむような音の波の中、歓声と拍手で第二部、ライブ本編が終了。 間髪を入れずに起こるアンコールに、諸岡さん1人が再びステージへ。 「実は…このステージに立てるかどうか、不安になることが昨日ありまして」と おもむろに話し始めた諸岡さん。 昨日、突然体調を崩し、その症状から癌の再発か…とまで考えたのだとか。 今朝受診されて、なんと結石だったそうで(そりゃ痛いわ…) 処置の甲斐あって無事に治ったと…何はともあれよかったよかった>< 話すか迷ったそうですが、これですっきりハレバレな笑顔になった諸岡さん。 「それもこれも、生きてるってことです」と"秘密基地"を弾き語りで。 これがですね…もう本当に絶品で。 触れるように爪弾くアコギの音、ひとことひとことを呟くように優しく、時に力強く響かせる声。 ラスト近くの1フレーズで、ふわりと入った一瞬の間合いと、最後の笑顔まで、ライブなのに1枚の絵を見ているような…。 「歌えてよかったー!」と、これまた実感たっぷりの一言から、 メンバーの皆さんが改めて1人ずつ紹介されてステージへ。 1人目は土方さん、諸岡さんからマイクを渡されて、新年のごあいさつを。 土方さんも今日がライブ初めなのだとか♪ そこからは順番に次のメンバーを指名していくバトン方式に(笑) 土方さんからは岡本さんへ。「70歳まではパワーを落とさず頑張ります!」と。 そして岡本さんはTakさんをコール。今日のTシャツは"林家Pay"でしたー! 最後の登場は啓三さん!啓三さんも今日がライブ初めだそうで♪ (因みにTakさんは既に6本目なのだとか…) メンバーの皆さんが全員ステージについたところで、今日のラスト曲は"Endless Road"。 フロアの1人1人と視線を交わすように、ゆっくりと見回しながら笑顔で歌う諸岡さん。 本当に今日開催できるのかドキドキハラハラだったようで、アウトロの音が続く中で再び「よかったー!」と仰っておりました。 何事もなく明日が来るというのは当たり前のことではない…そんなことを考える出来事が続いた今年の年明け。 今日、ここで同じ時間を過ごせたことに感謝を…最高のライブ初め、ありがとうございました! ←Back to Live Report Menu |