「九州行きます!」諸岡さんのそんな一言を聞いてから、わくわくと宿&足を確保して (そしてその後に2daysが3daysに増えて、嬉しい悲鳴をあげつつヒコーキ取り直したりして) 指折り数えて待ってましたー!の北九州3days、いよいよ初日です♪ 今回は、かつて桑名さんと巡った地を逆から辿る形で福岡天神→久留米→佐世保と回るツアー。 まずはつい先日伺った、大阪のS.O.Ra.と同系列、S.O.Ra.fukokaへ。 雰囲気がやっぱりよく似ていて、木の質感と色合いが心地いい空間。 そして同じく生ピアノがあるお店なのですよー♪ 今回のツアーメンバーは、住吉中さん(Ba)&恩田直幸さん(Kb)。 先日配信された、YouTubeのスタジオライブと同じ編成ですね。 久しぶりの九州ライブということで、フロアは満席。 そして今回も、配信から繋がり、初めてライブに参加してくださった方々が♪ ご本人曰くの"サプライズにするはずだったけどバレた(笑)"あり、 ライブが終わってからお名前を聞いてびっくり!!のサプライズもあり。 私も、画面の中でお話していた皆さんに、直接お会いできて嬉しかったー! "秘密基地"のポスターをバックに、"手紙"で本日のライブがスタート。 ここまでスローテンポなのは初めてかも? ゆったりと揺蕩うベース、しっとりと抑えたピアノと、時折響くギターのボディを叩く音。 そして諸岡さんのどこまでも優しい歌声に、一気にフロアの空気がライブに染まっていきました。 そのまま重めのテンポをキープして、ピアノの音色が冴えわたる"Dead or Love"へ。 1曲目とはがらりと声の色味が変わって、掠れながら伸びる歌声とフェイクがとにかく渋い!! 「恩田直幸ー!」のコールからのアウトロでのピアノソロ、絶品でした! ここでMC。フロアにいらしていた、昨年のイベントライブでご一緒された本田理沙さんをご紹介♪ そして、今回のツアーが決まるまでのあれこれを。 諸岡さんと恩田さんは今日、一緒に飛行機で福岡に入られたそうですが、 中さんは数日前から機材を山ほど積んだ車で別のお仕事先から(しかも下道で) 車中泊などしながらいらしたのだとか。 何でも、そういうのがお好きなのだそうです。すごい! 3曲目は、強めのアコギのストロークから"アンジェリーナ"。 畳みかけるようなベースとピアノ、そしてフロアの手拍子がリズムを刻み、 とても3人とは思えないほどの音の厚さ&熱さ! 新譜旧譜を取り混ぜた、ここまでのセットリスト。 どんな曲が聴けるのか、先が読めないのがまたライブの楽しみなのです。 MCでは、"Estrange"と"秘密基地"、2つのアルバムにまつわるエピソードを聞かせてくれました。 そして、ハーモニカをセットして「九州の空を思い出して書いた」という"空"を。 アコギ1本の歌い出しで、ご自分が弾いていない間もリズムを取っている中さん&恩田さんが 何ともいい光景。 中さんの声、諸岡さんとの相性がいいといいますか、"秘密基地"の曲たちによく合うんですよね。 途中からベースとピアノの音色が加わって、そこからさらに伸びる諸岡さんの声! 壮大…とでも言いましょうか。壁もドアも抜けて、遥か遠くを見つめるような視線が印象的でした。 九州でこの曲を歌えて幸せです、という諸岡さん。ここで、同じ時の中でそれを聴けて幸せです。 ここで一度、ギターを置いたのですが、先日リモート出演されたラジオのパーソナリティさんが いらしているのを見つけ、再びギターを持って、縁の1曲、"約束の聖地"を1コーラス。 そこに即興で合わせるメンバーのお2人、さすが♪ コロナ禍で中止された、あの夏の甲子園球児によるプロジェクト"あの夏を取り戻せ"への応援歌。 これも、九州に繋がる色々なご縁から生まれた1曲、でしたね。 改めてギターを置いて立ちあがり、コロナ禍の中で感じたこと、好きな人といられたら…と"今"へ。 歌い出しのアカペラの一声、そこに重なる恩田さんのピアノが本当に綺麗で。 いつも以上に広がりを感じる歌声、たっぷりじっくりと味わわせていただきました。 …これ、いつかこの編成でフレットレスベースで聴いてみたい。 再びギターを手に、Jack Bites、そしてヒヅさんのエピソードから"HOLD ON"。 いつになくスローテンポで、甘すぎないメロウな感じ。このアレンジいいですねえ…。 サビの"HOLD ON♪"では、中さんに加えて恩田さんもコーラスを。間奏のピアノも最高でした! そしてここからのMCは、どうやら予定と違う方向へ転がっていったらしく(諸岡さんあるある) アレ?アレレ?という顔になる中さんと、わたわたとスコアを探す恩田さんが拝めました(笑) 過日、桑名正博さんの10thメモリアル本を上梓された御厨さんがお越しになっていて、 今回の九州ツアーがかつて桑名さんと巡ったルートを辿っているという所縁もあってか 桑名さんとのエピソードも織り交ぜてのMCとなりました。 予定どおりなのか変わったのかは不明ながら、次の曲は"泣いてんじゃない"。 うん、やっぱり中さんの声、厚みがあって好き。 ラスサビ前に入るブレイクで、アコギをタン…と叩いた諸岡さんの表情に息をのみ、 最後に見事にピタリ、と止まった音に比喩でなく震えました>< そして、そこからストローク1つで繋げた"Love Me Tender"で、ふわっと見せた笑顔が何とも可愛くて。(失礼) 軽やかに弾むリズムに誘われて、フロアからは笑顔と手拍子が。 何と言ってもベース好きの血が騒ぐ今回の編成。 中さんの弾く、この曲のベースラインがほんっとに大好きなのですよ♪ 今回もたっぷり堪能させていただきました! MCでは、この2人がいたからツアーが実現した、というエピソードを。 なるほど、そんなきっかけがあったんですね(笑) 和んだところで、"Oh Yeah!"のCall&ResとHand Clapで"体より心が"。 中さんのベースのイロっぽさといったらもう…。 そしてこの曲、やっぱり生ピアノが似合う! グルーヴ感たっぷりな恩田さんのピアノと、歌に合わせて少し崩した諸岡さんの声が最高に気持ちいいー! そんなフロアの熱気をふわりと宥めるように、アコギを柔らかく爪弾きながら話し出す諸岡さん。 長いコロナ禍の中で、やっとみんなに会えるようになりました…と"ずっと"を弾き語り。 この変幻自在、緩急の匙加減がいつもながらお見事、の一言に尽きるのです。 優しい声と目の表情に、そしてピアノの音色に、しばし浸りきっておりました。 ラララ…♪のコーラスは、中さんはハモリ、恩田さんは主メロで。 恩田さん、意外に??高く澄んだ歌声で、お話する時の声と印象が違うー! 最後はフロアの皆さんと声を合わせた、その余韻を残しながら再びのMCへ。 ライブはお客様によってテンポを変えたりとか…そういうのが楽しい、と諸岡さん。 きっとそれは、同じ空間、同じ時間に立っているからこそ感じられること。 うん、そういうのが楽しいのです! 続いては、「佐世保で書いた曲です」という前置きから"忘れかけた空"。 イントロの歌い語りも、"九州が俺を育ててくれた、東京の人には負けんばい!"と、これも九州ツアーならでは。 そしてベースとピアノ、それぞれのソロには「東京生まれの住吉中!」「東京生まれの恩田直幸!」とコール(笑) うねるようなベースと、鋭く澄んだピアノ、そしてフェイク気味の歌声の熱さ。 2コーラスの入りで、ベースだけで歌った部分があったのですが、それがまたまた熱かったー♪ 諸岡さんはいつの間にか立ち上がっていて、その勢いのまま"凹んでんじゃねえ"に突入。 拳を挙げてー!と、"Keep On!"のコールを煽り、フロアの熱気も最高潮に。 その中で鳴り響く、恩田さんのソロが圧巻でした! 最後の音を繋いで、"Endless Road"が本編のラスト曲となりました。 ここへ来て、さらに伸びて響く歌声に圧倒されつつ、目を閉じて聴き入っておりました…。 アンコールでは、中さん・恩田さんが下がって諸岡さん1人がステージに。 御厨さんの本に寄稿されていた、桑名さんとのエピソードを交えて、 "月の明かり"のアンサーソングを…と"あの日"。 歌の合間に挟まれた、ひとり語りのような言葉。その後に続く"色褪せてた…"の歌詞がひときわ沁みました…。 ゆっくりと音が止まり、フロアからの大きな拍手の中、メンバー紹介に乗せてお2人がステージへ。 「俺、ガンダムの主題歌やってるんですけど」と、まさかの"Don't Stop!Carry On!"♪ "あの日"の後にコレ持ってきますかー!ほんと、何が飛び出すかわからないのがライブの醍醐味。 フロアも一緒に"Oh Yeah!"のコールで、再びの大盛り上がりとなりました。 そして、最後にアルバムのタイトル曲"秘密基地"。 つむぐ歌声に、そして一音一音が丁寧に響くピアノと、包み込むベースの音色に、"想い"を感じて思わず目がうるり。 浸りながら、なぜか脳裏には夏に音倉で聴いたピアノの音色が浮かんでおりました…。 きっと、あの日の空はここにも繋がっているんですね。 こうして、たっぷりの余韻を残して九州ツアー第一夜@福岡天神が終了。 思いがけない方にもお会いでき、多彩の音の五味を堪能させていただきました! さあ、明日は第2夜。久留米へと向かいます。 (今回のイテテ)熱気にあてられて??メガネを床に落っことして(そして壊れ)たのに、終わってから気づきました(笑) 久留米に行く前に、百均にでも寄ってとりあえず凌げるモノを調達せねば! ←Back to Live Report Menu |