2023年5月13日
Breath
(名古屋)
MENU
(第一部)
アンジェリーナ
Lady
手紙
HOLD ON
忘れかけた空
Eternity
(第二部)
泣いてんじゃない
Love Me Tender
秘密基地
体より心が
エール
凹んでんじゃねえ
(En)
ずっと
Endless Road

一夜が明けて、ツアー2日目は名古屋、4年ぶりの出演となるこちらへ!!
大阪を出た時はまだ晴れていたのですが、午後からは少し風をはらんだ雨模様。
お食事の美味しいBreathさん、今回もオリジナルメニューが用意されておりました♪
うっすらとスモークのかかるステージに、メンバーの皆さまが登場。
昨日の大阪に続き、本日のメンバー:
小南数麿さん(Gt)
中野周一さん(Drs)
恩田直幸さん(Kb)
住吉中さん(Ba)

まずは麿さんの歪みの効いた音が場内を一閃。
そこへ周ちゃんのカウントで"アンジェリーナ"でライブがスタート!
以前来た時も思ったのですが、こちらの会場は音の響きがシャープで硬め。
同じメンバー、同じ曲でも響きが変わると彩りも変わる…という、
聴き比べができちゃうのもツアーの贅沢な楽しみです♪
諸岡さん、最初から全開の歌声。フィンガーホイッスルも冴えてましたー!
歌終わりを恩田さんの音色で繋いで"Lady"
今夜はすっきりさっぱりな印象で、アルバムの響きに近いかも。
そしてまたまた1Chorusの歌詞がアレ?だったのは内緒ということで(笑)
短めのMCを挟んでの"手紙"は、ゆっくりとたゆたうような声音。
フロアの1人1人に巡らせるような視線と、弾き語りとバンドのスイッチから生まれる緩急で広がる空間。
そしてサビでマイクから離れて、わずかな音の中で歌う諸岡さんの声がとにかく深くて。
いつになくメロウに響く中さんの音、独特な余韻をはらむ麿さんのギターと、アウトロの諸岡さんのフェイク。
感じたのは、郷愁の色だけではない「強さ」。
包み込むように響く、恩田さんの最後の音色がとても綺麗で…。
"お元気ですか?"
…その問いかけは、答えを求めないものなのだろうな。
初めて聴いた時、そしてライブやアルバムで聴くたびに感じた、
そんな気持ちを改めて抱いたのでした。
時にはフロアなどなどから「元気でーす!」というお返事を
いただいていることもありますけどね♪
続くMCは、昨日よりさらに油の乗った麿さんとのトーク(笑)
ほんと、昔を思い出しちゃうほど変わらない見事なツッコミ!
メンバー紹介を挟みつつ、次なる曲"空"へ。
このイントロの諸岡さんのギター、クリアな響きが際立って、光の色と一緒に広がっていく感じが気持ちよかったー!
そこに重なる麿さんのスライドと合わせて、アコギとギターだけでの1コーラス。
昨夜も感じた、アコースティックのようで違う厚みは、これまでのライブにはなかった空気感。
そして今夜は響きがシャープな分、それぞれの楽器の音がバランスよく聴こえたのですが
(私が大のベース好き、ってことを差し引いても)中さんの音色がほんとに艶っぽくて♪
ついニヤニヤしてしまう怪しい人になってたので、マスクしててよかった(笑)

続く"HOLD ON"は、スパーン!と抜けてくる周ちゃんのドラムが最高にカッコいい!
昨日とドラムセットが違うからなのか、ここの響き方なのか、本当に気持ちいい音。
Jack Bitesのアルバムに名を連ねる、もう2度と揃うことのないオリジナルメンバー。
あれから30年以上の時を経て、今ここにある奇跡…なのです。

"忘れかけた空"では、メンバー紹介を兼ねたたっぷりのソロ回し。
中さん→恩田さん→麿さんと続いて「ギタリスト諸岡です!」と手拍子を煽って周ちゃんへ。
「この景色は忘れないぜ!」のシャウトとカウントからのイントロ。
前へ前へとどこまでも伸びる諸岡さんの声に、ぐんぐん熱量を増すステージと、
それに手を挙げて応えるフロアの熱気がすごかったです!
そして、終盤で怒濤のように畳みかけてくるドラムの迫力、最高でした><
拍手の波が引いたところで、「今日は雨なので…」と"Eternity"
PV(DVDに収録されております♪)でも印象的だった、雨のシーン。
それを思い起こさせる、Keyの優しい音色と重なるベースのイロっぽさ。
どこかモノクロームのような、音が紡ぎ出す情景。
こんな雨の振る夜に、この響きはハマりすぎでしょう…。
諸岡さんの声はここまでの熱を帯びたまま、仄かに掠れて。
アウトロで繰り返されるフェイクは力強いのにどこか切なくもあって…。
演奏が続く中、「二部をお楽しみに!」と1人ステージを後にする諸岡さん。
そこからラストまでの間、うっすらと漂うスモークに差しこむライト、
それに浮かび上がるメンバーの姿が古いフィルムの1シーンのようでした。

インターバルを挟んでの第二部は、"今"で幕開け。
声だけの歌い出しに重なるピアノの、少し硬めの綺麗な音色。
諸岡さんは、色の淡いサングラスに替えていたのですが
この方が目の表情が伝わってくるので好きなんですよね…♪
そして"泣いてんじゃない"の渋いアコギのストロークと
そこに重なる麿さんの音、すごく曲に合う!
昨日と同じ音なのかもしれないけれど、まったく違う印象。
きっと、これが動画や配信ではどうしても伝わりきらない、
ここにいることで感じられる微妙なニュアンス。
オーディエンスと一緒に揺らぐ空気も混ざり合っての変化、
これだからライブは面白いのです。
アコギをメインに、麿さんのGtが色を添えての1コーラス。
響きがシンプルな分、中さんのコーラスも昨日より引き立って、
声の重なりが瞑目して浸ってしまうほど気持ちいい♪
それだけに、サビから加わるバンドの音はより鮮やかで、ぎゅっと心を掴まれるような力強さ。
そして入る麿さんのソロ、この音の感じは聴けば聴くほどクセになりそう。
最後に、"俺の誇り…"と歌いながら、右手を高く上へと差し上げた諸岡さんが鮮烈でした!

MCの後は、アコギの爪弾きでサビをリフレインしながらの"Love Me Tender"
フレーズもだけど、ちょっと悪戯っぽい表情の諸岡さん、失礼ながら可愛かったです(笑)
あいしてる♪とフィンガーハートを出しながら、歌声に照れくさそうな笑いが混ざるのがまたまたイイのです。
Aちゃんと並んで送ったハートサイン、ステージからは見えたでしょうか♪
そして、アルバムのタイトル曲を…と"秘密基地"
ライブを重ねるたびに、声の深みが増しているような。
特に、歌い出しすぐの"覚えて…↑"と上がるところの声、
フレットレスのようにも聴こえるベースの音色と相まって、
いつも震えてしまうほどココロに響くのです><
加えて今夜は、"…宝物"の1フレーズの前に入ったタメ。
そのひと息の余韻に絶句でした。
ほんと、この間の取り方って天才的だと思います…。
最後はしっとりと恩田さんのピアノがまとめあげたところを
切り裂くように麿さんのギターが一閃!
今回のセットリスト、"秘密基地"から"体より心が"
繋げてくる、音と世界観の意外性が最高です!
今夜はステージから店内が見通しやすいこともあってか、
フロアとのコンタクトもたっぷり。
(今日の中ではたぶん一番早くからのファンAちゃん、ステージから弄られてましたねえ…♪)
続く"エール"は、恩田さん&中さんが繰り出すコールと諸岡さんのアクション、
さらに周ちゃんのドラムの冴えで、雨雲を吹っ飛ばしそうな疾走感。
フロアはもちろん、メンバーの皆さんも楽しそうで、ホコホコしながら見ておりました。
そこへ、加速と温度をさらに駆り立ててくる"凹んでんじゃねえ"のイントロ!
麿さんはキレッキレなフレーズかましてくるし、
恩田さんの音はここぞという所で響くし、
周ちゃんのスネア(と笑顔)は弾けてるし、
中さんのベースは言わずもがなで滅茶苦茶イロっぽいし、
そんな音たちの中で諸岡さんの声は突き通ってくるし、
ライトは華やかにくるくる回るし、
つまりもう何というか最高に盛り上がるしかないでしょココは!
Keep On!と何度もリフレインする諸岡さん、今夜はメンバーも1人ずつマイクに向かって♪
一声ごとにフロアから上がる歓声に、ライブ感がさらにアップです!
最後は麿さんのたっぷりのソロと周ちゃんの捲り上げで、沸き起こる拍手の中で第二部が終了。

熱気のまだまだ冷めやらぬ中、ステージに諸岡さんが1人登場してアンコールへ。
アコギを手に取り、静かに"ずっと"を爪弾きながらメンバーを1人ずつ呼び入れていきます。
この時の表情がとっても優しくて、ほのかに切なくて。
諸岡さんの爪弾きに重なってくるそれぞれの音は、先ほどまでの熱を飲み込んでなお深く。
恩田さんの奏でる、オルガン系?の音色がとても印象的でした。
そして、フロアも一緒に"ラララ…"のコーラス。
少しずつ戻ってきた「(以前の)いつもの光景」の中に身を置いて、
声を合わせていることに思わず涙腺が緩んだところに、ラストソングの"Endless Road"
何だか色々な想いが渦巻いて、涙で霞む目をゴシゴシして隣を見たらAちゃんも泣いていて、
ともにココロが動くことの幸せを噛みしめながらまた涙して。
ん−、やっぱりライブはいいですね!

今夜も、ここだけの音と懐かしい再会とたくさんの笑顔に包まれて過ごした、最高の時間。
…終了後にいただいたビールは、格別の美味しさでした♪
ライブ終わりに駆けつけてくれたSさまと、念願のナマRちゃんにも会えてよかったー!
さあ、あっというまに次はツアーファイナル。
今度は西から東へと、最後まで走り抜けたいと思います!


(備忘録:今回の物販コーナー)
カウンター席、独占させてくださいました♪


←Back to Live Report Menu