ここしばらく…というよりかなり久しく、東京近辺以外ではバンドでのライブがご無沙汰だった諸岡さん。 今回は、満を持してのフルバンドで新アルバム「秘密基地」東名阪ツアー! 初日となる今夜は大阪、JAZZ LOUNGEということで落ち着いた雰囲気が素敵なROYAL HORSEさん。 まず目についたのは、フラットなステージで存在感を放つグランドピアノー! HAMMONDとグランドピアノが並ぶ光景、 それだけでもうワクワク増し増しです♪ 本日のメンバー: 20世紀ぶりの共演、小南数麿さん(Gt) 中野周一さん(Drs) 恩田直幸さん(Kb) 住吉中さん(Ba)という豪華な顔ぶれ。 幕前、支配人の見事なアナウンスから メンバーの皆さんを1人ずつ呼び入れで。 最後に諸岡さんが登場して、いよいよ東名阪ツアーの初日ライブがスタート! 諸岡さんは、2007年の"Treasure"リリースライブでお披露目された、 オリジナルのジャケット姿。スパロボの時もコレでしたね♪ こちら、高校の同級生だったというデザイナーさんの一点もの。 この衣裳、ココ一番!という時に登場してきたような気がします。 周ちゃんのカウントから"アンジェリーナ"で幕開け。 フルバンドならではの聴きどころたっぷりで、一気にヒートアップ♪ お馴染みのこの曲、少しトリッキーな響きの麿さんのギターが新鮮です。 終わりの音を恩田さんが繋いで、"Lady"へ。 ん−、やっぱり生ピアノだと、響きの深みが一味も二味も違う! 壁や木の床が柔らかく音を吸うのか、ちょっと大人なLadyの音色。 彩り豊かなギター、相変わらずイロっぽいベース、タイトに刻むドラム。 時に呟くような、時に語りかけるような諸岡さんの歌声。 最後のサビ前、わずかなブレイク。そこからアコギだけで歌うのがもう>< (…絶品だったので、1Chorusの歌詞が色々アレだったのはナイショ!) ここでご挨拶のMC。アルバムの紹介から、「皆さんに手紙を書いてきました」の言葉を繋いで"手紙"を。 いつにも増して、Keyの音色がとっても綺麗だったんですよね。 そして、バンドのこの音圧の中で、響きが立ってくる諸岡さんのアコギ。 心地よく硬くて、心地よく柔らかくて。 どこか、諸岡さんの歌声の響きにも似ているような…。 周ちゃんのドラムはいつ聴いても歌が引き立ってくるような音で、 特にラスト近くの1フレーズがとっても耳に残ってます。 暑い!と上着を脱ぎ、「これは同級生の…」と話し始めた諸岡さん。 麿さん…相変わらずのカケアイっぷり、20数年ぶりとは思えない。 あの頃のマローネが目の前に蘇ってくるようでした(笑) この日、フロアにいらしていたのは高校時代の野球部同級生、Tさん。 元祖Moroken Club、ご本家のお一人。私も久々にお会いできて嬉しかったー♪ 誰にも言わず、佐世保からサプライズで来られたそうで、MCでたっぷりイジられておりました! たっぷりのトークの後は、「行くぞ!」の一声からアコギ+麿さんのギターのイントロで"空"。 今まで聴いたことのないフレーズと音色。こんな色合いの空もいいですねえ…。 2人の音での1番。そこから、諸岡さんの「周一!!」の叫びをサインにバンドが加わって。 新アルバムでのMy Favoriteなこの曲。ライブで聴く、中さんのコーラスがまたイイのです。 今夜もじっくり、堪能させていただきました…! MCを挟んで"Love Me Tender"を…と始めた諸岡さんに、「??」となるメンバー一同。 違う違う、と総ツッコミ。そして麿さん、やっぱりカケアイがお見事です(笑) 本筋戻って、Jack Bitesの話題からの"HOLD ON"…周ちゃん、当時のメンバーですから♪ スティックでのカウント、ほぼ原曲なイントロ。往時のステージを思い出しちゃいますねえ>< 麿さんのソロもばっちり。ギターのフレーズって、こんなに個性が出るものなんですね! 続けていれば、こんな日も来る。 どこか遠くを見つめながら、声で、表情で、そして手でも歌う諸岡さんが眩しく見えました…。 そのまま、曲は"忘れかけた空"のイントロへ突入! 手拍子を煽って、中さん→恩田さん→麿さん→周ちゃん…と 繋ぐたっぷりのソロ回しに、会場の熱気はさらにアップ。 おまけに諸岡さんのリードで、メンバー1人1人が"Oh Yeah!"のコールまで! 写真や動画では伝わらない、音の熱とフェイクを挟んだ歌声の中に潜む、刹那のような疾走感。 そして、第一部のラスト"Eternity"、深呼吸をするような澄んだ音色のピアノから。 ハンドマイクで歌いあげる声の切なさと、中さんのベースの艶っぽさといったら…! 終盤のサビ、高く伸びる諸岡さんの歌声に陶然。 頭の奥が痺れるような感覚に、しばし拍手を忘れるほどでした。 あけて第二部。 「今日、地球が終わるとしたら…」そんな一言と"今"でスタート。 久しぶりに、これを生のピアノで聴ける贅沢。諸岡さんのギターの響きも絶品…! 儚さのあるバラードなのに、バンドの音がその空気を壊さない…どころか引き立てていて サビに入るところで再びピアノメインに戻って、さらに諸岡さんの声がぐっと前に出てきて。 しっとりとした最後の音の余韻を、間髪を入れずに響いた低めのアコギのストロークが一閃。 弦のきしみと叩くようにかき鳴らす音がリズムを刻み、アカペラのようにも聴こえた歌い出し。 "泣いてんじゃない"は、語尾にかかる"声のディストーション"がとにかくカッコいい! サビでバンドが一気に加わるとこ、そして2コーラス直前の麿さんのソロ…ほんとに鳥肌モノ! 呼吸感というか、間合いというか…これはライブでしか成しえない、この時限りの宝石ですね♪ 新アルバムはこの曲から始まった、という話題から、"中さんタイム"で中さんもMCを。 最後に諸岡さんが「次は可愛い曲やります。ナンパな曲!」…どういう紹介ですかソレ(笑) しゃらん、とアコギで"Love Me Tender"、サビのリフレインから、カウントでイントロへ。 諸岡さんはニコニコしながら(少し照れながら…?)両手で大きなハートサイン! この時の、ちょっと笑いを含んだ歌声が、何だかほんとに可愛い感じ♪ アルバムには「うまく言葉にできない」色々な想いが詰まっている、というMCを挟んで 恩田さんのピアノをフューチャーして…と、今回のタイトル曲、"秘密基地"。 …何度でも言っちゃう。やっぱり生ピアノの響きは、一味も二味も違うのですよ…>< イントロだけで感動していたところに、静かに乗せられた諸岡さんの声で思わずうるり。 ほんのりと暗い店内が、セピア色に染まって動きを止めたような…そんな感覚。 ピアノに重ねたハープの音色がゆっくりと流れて、その余韻が消えきらぬうちに鳴り響く強烈なギターサウンド。 "体より心が"のイントロ、リフからカウントで一気にフルスロットル♪ 麿さんの、華やかでどこかトリッキーな音が映える映える。 今回のアレンジ、パキッと緩急が切り替わる場面が多くて、ライブ感が強い! 何度か、今回のリハーサル場面を一部、動画や配信で見せてくれていた諸岡さんですが、 さすがの凄腕が集まると、こんな音やあんな繋ぎが生まれ出てくるんですね♪ 歌終わりのMCでは、「麿とやってた時は、いつもギターの弦を切ってた」と懐かしい話が。 当時の諸岡さん、本当に毎回のように(下手すると一部と二部のそれぞれで…) 弦が切れ、そのたびに麿さんが神業で張り替えるというのがお馴染みの光景でした(笑) そして、すべての人への応援歌"エール"は、恩田さん&中さんのコーラスから! お店のつくり、人の入り方、ステージの熱… そんな色々で聴こえ方が変わるのも、ライブならではの楽しみ。 今夜は、この曲の時の周ちゃんのスネアの抜け感が最高に気持ちよかったー! ラスト近く、"君の証…♪"のフレーズは、バンドを止めてアコギ1本で。 ちょっとしたアレもナマだからこそ! 最後はWow Wow…のコーラスにかぶせて、再び麿さんのギターが炸裂、の"凹んでんじゃねえ"。 先ほどMCで触れていた話題から、「〜だぜ」のところでニヤリと笑う諸岡さん(笑) Keep On!のコーラスには麿さんも加わって、これだけ声が重なると大迫力! ステージはもちろん、フロアの熱気も最高潮となる中、これぞバンドの王道!なシメとメンバー紹介で第二部が終了です。 すかさず起こるアンコールに応えて、まずは諸岡さん1人がステージへ。 ステージ奥に掲げられていた、桑名正博さんのポスターを見上げてのMC。 …そして歌われた"あの日"。 かつて、桑名さんが最後に通った御堂筋は目の前。 これを歌う予定はなかった…と諸岡さん。すべてはご縁のゆえでしょうか。 "色褪せてたあの日が 今よみがえる…" ゆっくりと視線を巡らせながらの歌声に、ひときわの感慨を覚えました…。 フレーズを爪弾きながらの紹介に応えて、メンバーが1人ずつステージへ。 それぞれひとことずつ、コメントもしてくださいました。 今回の東名阪は、周ちゃんの「行こう」という言葉から始まったのだとか。 全員がステージに揃ったところで歌われた、最後のフレーズ。 その声に、その表情に。初日から万感胸に迫る、でありました…。 そして、「旅は始まったばかり!」とタイトルコールからの"Endless Road"…! …ラストにこれは反則でしょう>< 諸岡さんが何度も繰り返した「ありがとう!」の言葉と、"Oh My Dream"のリフレインにただただ聴き入りながら、 見入りながら、これがアルバムのラスト曲でもあることに今さらながらの想いを抱いておりました。 さっきまでとは違う「熱」に包まれて、本日のライブが終了。 フロアでは、まさか会えると思わなかった方たち、そして20年以上ぶり??の再会も。 あー!?の一言の後は、一瞬にしてあの頃の私たちに戻ってしまうあたり、やっぱり音楽はタイムマシンなのです。 さあ、明日は2日目、4年ぶりの名古屋!どんな世界が生まれるのでしょうか。 (備忘録:今回の物販コーナー)店内入ってすぐの正面。 ←Back to Live Report Menu |