2021年12月16日
文化庁【ARTS for the future!】支援
クロコダイル
(原宿)
MENU
(第一部)
体より心が
風の中のストーリー
Lovin'
Open Arms
Cocoroの翼

(第二部)
Estrange
少年
HOLD ON
Eternity
Don't Stop!Carry On!
アンジェリーナ
忘れかけた空
(En)
This Old Heart of Mine

文化庁 ARTS for the future!に採択となり、数日のうちに整ったという異例のライブ。
久しぶりのクロコダイル。そして、久しぶりのバンド!
とーっても豪華な本日のメンバー♪

左から順に、石黒彰(Kb)/岩瀬聡志(Kb)/taka(Ba)/町田孝(Drs)/岡本郭男(Drs)/
小暮'Jari'孝史(Gt)/FUZUKI(Cho)/水帆(Cho)【敬称略】の皆さま。
店内に入ると、すっかりクリスマスな装飾&BGM。
そして、フロアにはアクリルの遮蔽があるものの、
ステージのビニールカーテンがない♪
急遽の開催とあって、席には若干の余裕があるようでした。
その代わりに(?)あっちにもこっちにも動画撮影用のカメラが!

ほぼ定刻。鳴り響くピアノと、重なるGtのあのフレーズ。
"体より心が"で、本日のライブがスタート!
ステージには、岩瀬さん・takaさん・町田さん・小暮さん。
そして諸岡さんは今日のために見立てられたという衣装で登場。
長めの白いシャツに、変わった質感のジャケットがお似合い。
派手なようで渋い、全体の色味がいいですねー♪
1曲目から全開の音と声、とにかく熱い!
この、思いっきり声を出して歌ってる感じ、久しぶりに聴く気が。
「全力で歌うぞー!!」という一声を岩瀬さんの音が繋いで、
サビから入ってカウントでイントロ、"風の中のストーリー"へ。
心なしか、バンド陣も諸岡さんもとっても楽しそう。
そして、フロアとステージを遮蔽するビニールカーテンの有無で、こんなに音も空気の揺らぎも変わるものなんですね。
歌い終わりを少し重めのピアノの音がさらって、"Lovin'"
声の緩急がすごい。深く重く響かせた1フレーズに、どーん!とバンドの音が重なって、思わず息をのむほどの熱量。
ここで小休止のMC。
鹿児島のご出身だという、ドラムの町田さんを皮切りに、メンバーを紹介。
初編成の今日のメンバーの皆さま、何と事前のリハは1回だけだったんだとか。
さすが腕利きプロ集団、それでコレですか…すごい!
急遽のライブを引き受けたメンバー、クロコダイルの皆さん、
そして駆けつけた聴衆に「ありがとう!」を何度も。
そんな気持ちでこの歌を…と、流れてきたメロディは"Open Arms"!!
うわー、ここでコレ来ますか><
諸岡さんは途中でギターをはずし、
包み込むようにハンドマイクで。
先日の木更津でも聴かせてくれたこの歌、今日はさらに音も声も深くなっていて。
同じ時間だから、ライブの場だからこそ伝わるものがある。それが醍醐味なんですよね。
思うように動けなかった去年からのこと、今日この場に立てていること…
これまでの時間を思い起こしているかのように、少し遠い目で言葉を紡ぐ諸岡さん。
「今年は還暦なのに、そういうライブもできなかったじゃないかー!」という一言に
即座に「今日は還暦祝いで楽器を赤で揃えてるよ」と返す小暮さん、さすがです(笑)
(言われてみれば、確かに小暮さんのギターもtakaさんのベースも赤!)
CMの話題から"All of My Love"を一くさり歌ってみたり、学院のことを話したり。

ここで本日のゲスト、長友じょうせい(infix)さんとシェリーさんがステージへ!
たーっぷりのトーク、さすがの絶妙なカケアイぶりです(笑)
そして、3人で歌われたのは"Cocoroの翼"
シェリーさんは、この曲に合わせて作られた手話歌もご披露してくださいました。
最後は、"明日に向かって〜♪"を何度もリフレイン。
今はまだ、一緒に声を合わせて歌うことはできないけれど、
ステージに合わせて手話で参加してくださる姿がフロアのあちこちに♪
繰り返される"明日に向かって"という言葉。For the future、なんですよね。
長く続くコロナ禍は色々なものを奪ったかもしれないけれど、
そこから新しく生まれたことも確かにある、と感じさせてくれました。
大きな拍手と笑顔の中、この曲で第一部が終了。

第二部は、まずは諸岡さんが1人でステージへ。
今度はジャケットを取って白のシャツで♪
少し風合いが変わった生地で、動きに添うラインが綺麗!
そして、紹介された岩瀬さんがステージ上に加わって、2人での"Estrange"
柔らかく流れ出すピアノに重なる、諸岡さんの爪弾くアコギの音色。
岩瀬さんの奏でる音、この編成の時は低音を響かせて聴かせてくれる感じなんですよね。
しっとりと綺麗な中に、しっかりと芯があって深い音。
アルバムともいつものライブとも少し違うアレンジに、泣きたくなるほど深い諸岡さんの声。
珠玉のバラードに、どっぷり浸らせていただきました…。

短めのMCを挟んで、1人ずつ紹介しながらメンバーの皆さんがステージに。
「俺は歌うー!!」という諸岡さんの絶叫に、ここまでの色々が浮かんでは消えていって。
ピアノに乗せて、アコギで"少年"を1フレーズ、そして気合い&気迫のカウント!
一気になだれ込む音に、圧倒されるほどの熱量を帯びた音。
その熱に浮かされたように魅入られて、気づいたら曲が終わっておりました。
うん、この体感はやっぱりライブならでは!
"HOLD ON"へと繋がるMCでは、この曲を生み出した1人、ヒヅさんのお名前が。
「見てろ!日詰昭一郎!」の一言に、ファインダーが滲みまくりでした…。

曲終わりのMCから、コーラスのFUZUKIさん&AKIHOさんがステージへ。
歌えることの幸せを…と、"Eternity"をKeyに乗せてしっとりと。
静かに響いてくるtakaさんの音が柔らかくて、重なるコーラスの声が心地よくて…。
少し落とされたライトの中で歌う諸岡さんの姿に、戻ってきたんだ…という不思議な安堵感。
曲終わり間近、諸岡さんのフェイクと小暮さんのGtの重なり合いが最高でした><

そしてMCから「盛り上げていこう!」と"Don't Stop!Carry On!"のタイトルコール!
イントロで、グリッサンドをさらっと決める岩瀬さんがカッコよかったー!
やっぱり、コーラスが入ると厚みも増し増しで迫力ありますね♪
ここで2人目のKb、石黒彰さんが登場!ドラムもセッティングを変えていくようです。
岩瀬さんを交えてのトークでは、石黒さんの華麗な経歴の一部も飛び出して大盛り上がり。
そして町田さんと交代で、Drsの岡本郭男さんもステージへ。
岡本さん&岩瀬さんが最近お誕生日を迎えたということで、即興でHappy Birthdayを♪
このメンバーでの1曲目は"アンジェリーナ"
も、最初の一発目から、岡本さんだー!というパワフルな音!
そして石黒さん&岩瀬さんのWキーボードは華やかで、すごいグルーヴ感。
諸岡さんの最高に楽しそうな表情と、どんどん熱さを増す歌声に重なるコーラス。
キーボードソロもたっぷり入って、こんな豪華なセッション、滅多に見られるもんじゃないです><

そのまま走り抜けるように"忘れかけた空"
イントロに乗せてのメンバー紹介に、歌い語りも加わって熱量は増すばかり。
それぞれの出す音が重なり合って、空気が揺れて、体も心も一緒に揺れて。
ステージの上だけじゃなくて、フロアも含めてライブ!なことを改めて実感です。
一気に歌いあげた熱の冷めやらぬまま、第二部が終了。
間髪を入れずに起こった大きな拍手に応えて、アンコールのステージ♪
ドラムには町田さんが入り、もう一度メンバーの紹介。
フロアにいらした長友さん&シェリーさんも改めてのご紹介と拍手!
「最後に、ハッピーになれる曲を」と"This Old Heart of Mine"
笑顔の一曲で、フルでは去年の7月以来、そしてバンドでは2年以上ぶりのライブが終了。

これだけのメンバーが一同に会して1つのライブを作り上げた、まさに奇跡の一夜!
音で繋がること、音を楽しむこと。
A hundred times I'll take "it" back!
今夜も、素敵な時間をありがとうございましたー!




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