9月の"モロケリー"から僅か2か月。そこで決まった?本日のSpecial Live。 Gt:Kelly SIMONZ、Kb:石黒彰…ということで付いた名前が"モログロケリー"?? ぴしりとスーツで決めたKellyさんの手には、深いブルーのフライングV。 そして紹介された石黒さんが爪弾いたのは、トロイメライの1フレーズ。 1曲めの"Top to The Mountain"は アコギとピアノでのサビのリフレインから カウントで一気に全開。音の彩度が違う! 少し重めのテンポに重なる硬質なGtとKey、 こんなに華やかな"Top〜"は初めてかも。 終盤の音の掛け合い、最高でした! 3人の息もぴったりな?MCを挟んで 「石黒さんをFeatureして…」と"体より心が"。 あのフレーズを1節弾いてはブレイク…する中に 何か違うのが混ぜ込まれていたような(笑) 今日の諸岡さんのアコギ、何だかいつもより音が柔らかくて、ピアノと絶妙な好対照! 細かく刻まれる音と少し崩して歌う声が、どこかJazzyな響きで それがKellyさんのGtでさらに際立っていて。んー、これ好き。 曲前のMCで、「蓋を開けたら何が出てくるかわからない」と 諸岡さんが言ってたのですが、確かにその通り。 そして、Kellyさん&石黒さんのインスト、"SUNSET"ー! まさかここで、この曲を聴けるとは。思わず息を呑むほど惹きこまれるGtの音、 要所要所にピアノを効かせたアレンジにも感動です(/_<。) 石黒さんも加わってのMCは、いずこともなく飛び回りつつ、最後は見事に着地して 次の曲、"SIGNAL"のタイトルへと繋がりました。 少しスローなテンポ。諸岡さんの弾くアコギの呟くような音色と、ポイントで合わせる Kellyさんの音でどこか華やかさも含んだ歌い出しが新鮮でした。 再び絶妙な掛け合いのMCを挟みつつ、KellyさんはここでGtをチェンジ。 "Heart to Heart"を、これまたかなりゆったりしたテンポで。 軽すぎない、綺麗な音にうっとり。ピアノで入るアレンジ、久しぶりに聴いた気がします。 …そして諸岡さんの声が圧巻!歌い出しのひと声で鳥肌立ちましたもん。 真っ直ぐに響いてくる歌に、低く合わせるGtと深い音色のピアノ、間奏との音の緩急。 聴いてて思わず涙がうるり。何度も聴いてる曲なのに、こんなに揺さぶられるなんてね。 改めて、Liveって凄いなあ…と思ったのでした。 Kellyさんは再びGtを持ち替え、3人でたっぷりのMCタイム。このギャップがまた(笑) あっという間の第一部ラストは"Mother"。最初の一音でこの空気感、さすがです。 静かに音を重ねるイントロに、諸岡さんの声が一際力強く響いたのが印象的でした。 いつもよりストレートというか…素直に伸びてくる声がこの曲にとっても合っていて。 それでも少しずつ音も声も熱を帯びて、激しいわけではないのにこの大迫力。 繰り出されるアウトロのソロ、お2人ともとにかく凄かったですー!! しばしの休憩タイムの後、第二部が開始…なのに諸岡さんがフロアにいる? そしてKellyさんと石黒さんが「リハーサルします」と音を出し始め…って、リハどころか コレも立派に一曲じゃないですかー!と思ったらパタっと止めてしまい。 改めて怒濤の音色でKellyさんのオリジナル曲、"Future Destination"。 もうね、聴きながらひたすら圧倒されてました。Kellyさんは言わずもがなのカッコよさ、 それにも増しての石黒さんのピアノの迫力と最高の表情♪ こんなんが目の前で飛び出しちゃうんだから、やっぱりLiveっていいですよねー。 そこに諸岡さんが加わって、再びのトークから「Bluesyなピアノで…」と石黒さんに。 Gtとの掛け合いを「Bluesyじゃない(笑)」と躱して、アコギが入って始まったのは "アンジェリーナ"…このアレンジ、何だか新鮮。ピアノの低音が効いてます! 音につれて、諸岡さんの声も艶っぽさ倍増。合間のフェイク一閃も渋かったー♪ 続いての"忘れかけた空"も、音と声のそれぞれの強さが絶妙な絡まり具合。 途中、Kellyさんと石黒さんがユニゾンしたとこ、またまた何やら混ざってたような(笑) 某・情●大陸なあのフレーズ。こういうお遊び、やっぱりライブの醍醐味です。 そして、これだけの音の華やかさと圧&熱に負けない諸岡さんの声が凄かった! 最後まで熱かった音の余韻の中、ここで諸岡さんがアコギを下ろしてKellyさんに。 いつかの手紙のエピソードから、"estrange…"へ。 まさか今日これを、しかもハンドマイクで聴けるとは…。 静かだけれど、芯の通った音色のピアノに乗せた、諸岡さんの声。 その響きにまたしても涙腺うるり、です。 重ねられる柔らかなアコギは、時折入る弦の擦れる音が雰囲気を醸し出していて。 細やかなフレーズの間奏の中に諸岡さんの歌が入るところ、特に絶品でしたーー! これ、このまま音源化してほしいくらい。ぜひリミックス出してください>< …で、音とMCのギャップが大きいのは今日の皆さまの共通点なんでしょうか。 弾みまくる3人トーク、そして何故か"We Are The World"を歌い出すKellyさんと、 合わせて弾き出す石黒さん…もろもろ、たっぷり楽しませていただきました。 どうにも収集つかず?諸岡さんが「それでは次の曲を…」と振っても戻らず(笑) "Desperado"のタイトルコールはしたものの、この空気の中でどうなるんだー、と 思ったら、そこは流石のKellyさん。1コーラス目のボーカルを取って、見事に戻してきました。 これがまた、いい声なんですよねえ…。ピアノだけで、っていうのもあまり聴いたことなかったので、とっても新鮮な感じ。 途中から諸岡さんがコーラスを重ねて、そのままメインとコーラスを交代。 手の動き、声の表情。やっぱり唯一無二、ですね。 間とか、ちょっとした空気の揺らぎとか、この場にいてこそ、の感覚が Liveにはあると思うのです。この感じ、ぜひ体感していただきたいー! 最後はVan Morrisonの大好きな歌で…と、そこから再びの?プチ脱線で 「本当は、いつか石黒さんのピアノで歌いたい曲が1つある」のだそうで。 何?と促されて、えーと…と若干視線を泳がせての英語詞を半分ハミングで。 "(If loving you is wrong)I don't wanna be right"、 Luther Vandrossって言ってたけど、ggったらLuther Ingramでした。 さらにggったらRodも歌ってるんですね。ピアノだとこっちなのかな。 (こうして知らない曲に出会って、聴くものが増えるのもLiveの醍醐味♪) そして改めて"Have I Told"のタイトルからイントロへ。 繊細なのにしっかりと太い響きを含んだ石黒さんの音は、最高に気持ちよくて。 Kellyさんの弾くアコギは、張りと柔らかさの緩急が絶妙な間合いで。 紡ぎ出される諸岡さんの歌声は、1つ1つの言葉に包み込まれるようで。 贅沢だなー、幸せだなー…と思いながら聴き惚れておりました。 鳴りやまない拍手の中、「またこの3人でステージを…」の言葉で本編が終了し、 そのままアンコールへ。 次に演る曲のオリジナルアレンジに入っている、バイオリンの話から想起して? Kellyさん&石黒さんがユーモレスクの第7曲、Poco lento e graziosoをさらりと一節。 ここで諸岡さんが言っていた「歌は本当に好きなんですよ」の一言が印象的でした。 一息おいて、今度は少し霞ませたような柔らかいピアノと、対照的なハイトーンのGtで "Eternity"をゆったりと、しっとりと聴かせてくれました。 少し音が強い…?とも思ったのですが、声の抜けがあまりにも優しかったから、かな。 何が飛び出すかわからない、まさに"奇跡の一夜"。 今回もたっぷり堪能させていただきました。お疲れさまでしたー! ←Back to Live Report Menu |