2019年11月17日
ZOHM DREAM DINER
(明大前)
MENU
(第一部)
Top to The Mountain
体より心が
SUNSET
SIGNAL
Heart to Heart
Mother
(第二部)
Future Destination
アンジェリーナ
忘れかけた空
estrange…
Desperado
Have I Told
(En)
Eternity

9月の"モロケリー"から僅か2か月。そこで決まった?本日のSpecial Live。
Gt:Kelly SIMONZ、Kb:石黒彰…ということで付いた名前が"モログロケリー"??
ぴしりとスーツで決めたKellyさんの手には、深いブルーのフライングV。
そして紹介された石黒さんが爪弾いたのは、トロイメライの1フレーズ。
1曲めの"Top to The Mountain"
アコギとピアノでのサビのリフレインから
カウントで一気に全開。音の彩度が違う!
少し重めのテンポに重なる硬質なGtとKey、
こんなに華やかな"Top〜"は初めてかも。
終盤の音の掛け合い、最高でした!
3人の息もぴったりな?MCを挟んで
「石黒さんをFeatureして…」と"体より心が"
あのフレーズを1節弾いてはブレイク…する中に
何か違うのが混ぜ込まれていたような(笑)
今日の諸岡さんのアコギ、何だかいつもより音が柔らかくて、ピアノと絶妙な好対照!
細かく刻まれる音と少し崩して歌う声が、どこかJazzyな響きで
それがKellyさんのGtでさらに際立っていて。んー、これ好き。
曲前のMCで、「蓋を開けたら何が出てくるかわからない」と
諸岡さんが言ってたのですが、確かにその通り。
そして、Kellyさん&石黒さんのインスト、"SUNSET"ー!
まさかここで、この曲を聴けるとは。思わず息を呑むほど惹きこまれるGtの音、
要所要所にピアノを効かせたアレンジにも感動です(/_<。)
石黒さんも加わってのMCは、いずこともなく飛び回りつつ、最後は見事に着地して
次の曲、"SIGNAL"のタイトルへと繋がりました。
少しスローなテンポ。諸岡さんの弾くアコギの呟くような音色と、ポイントで合わせる
Kellyさんの音でどこか華やかさも含んだ歌い出しが新鮮でした。
再び絶妙な掛け合いのMCを挟みつつ、KellyさんはここでGtをチェンジ。
"Heart to Heart"を、これまたかなりゆったりしたテンポで。
軽すぎない、綺麗な音にうっとり。ピアノで入るアレンジ、久しぶりに聴いた気がします。
…そして諸岡さんの声が圧巻!歌い出しのひと声で鳥肌立ちましたもん。
真っ直ぐに響いてくる歌に、低く合わせるGtと深い音色のピアノ、間奏との音の緩急。
聴いてて思わず涙がうるり。何度も聴いてる曲なのに、こんなに揺さぶられるなんてね。
改めて、Liveって凄いなあ…と思ったのでした。
Kellyさんは再びGtを持ち替え、3人でたっぷりのMCタイム。このギャップがまた(笑)
あっという間の第一部ラストは"Mother"。最初の一音でこの空気感、さすがです。
静かに音を重ねるイントロに、諸岡さんの声が一際力強く響いたのが印象的でした。
いつもよりストレートというか…素直に伸びてくる声がこの曲にとっても合っていて。
それでも少しずつ音も声も熱を帯びて、激しいわけではないのにこの大迫力。
繰り出されるアウトロのソロ、お2人ともとにかく凄かったですー!!

しばしの休憩タイムの後、第二部が開始…なのに諸岡さんがフロアにいる?
そしてKellyさんと石黒さんが「リハーサルします」と音を出し始め…って、リハどころか
コレも立派に一曲じゃないですかー!と思ったらパタっと止めてしまい。
改めて怒濤の音色でKellyさんのオリジナル曲、"Future Destination"
もうね、聴きながらひたすら圧倒されてました。Kellyさんは言わずもがなのカッコよさ、
それにも増しての石黒さんのピアノの迫力と最高の表情♪
こんなんが目の前で飛び出しちゃうんだから、やっぱりLiveっていいですよねー。
そこに諸岡さんが加わって、再びのトークから「Bluesyなピアノで…」と石黒さんに。
Gtとの掛け合いを「Bluesyじゃない(笑)」と躱して、アコギが入って始まったのは
"アンジェリーナ"…このアレンジ、何だか新鮮。ピアノの低音が効いてます!
音につれて、諸岡さんの声も艶っぽさ倍増。合間のフェイク一閃も渋かったー♪
続いての"忘れかけた空"も、音と声のそれぞれの強さが絶妙な絡まり具合。
途中、Kellyさんと石黒さんがユニゾンしたとこ、またまた何やら混ざってたような(笑)
某・情●大陸なあのフレーズ。こういうお遊び、やっぱりライブの醍醐味です。
そして、これだけの音の華やかさと圧&熱に負けない諸岡さんの声が凄かった!
最後まで熱かった音の余韻の中、ここで諸岡さんがアコギを下ろしてKellyさんに。
いつかの手紙のエピソードから、"estrange…"へ。
まさか今日これを、しかもハンドマイクで聴けるとは…。
静かだけれど、芯の通った音色のピアノに乗せた、諸岡さんの声。
その響きにまたしても涙腺うるり、です。
重ねられる柔らかなアコギは、時折入る弦の擦れる音が雰囲気を醸し出していて。
細やかなフレーズの間奏の中に諸岡さんの歌が入るところ、特に絶品でしたーー!
これ、このまま音源化してほしいくらい。ぜひリミックス出してください><
…で、音とMCのギャップが大きいのは今日の皆さまの共通点なんでしょうか。
弾みまくる3人トーク、そして何故か"We Are The World"を歌い出すKellyさんと、
合わせて弾き出す石黒さん…もろもろ、たっぷり楽しませていただきました。
どうにも収集つかず?諸岡さんが「それでは次の曲を…」と振っても戻らず(笑)
"Desperado"のタイトルコールはしたものの、この空気の中でどうなるんだー、と
思ったら、そこは流石のKellyさん。1コーラス目のボーカルを取って、見事に戻してきました。
これがまた、いい声なんですよねえ…。ピアノだけで、っていうのもあまり聴いたことなかったので、とっても新鮮な感じ。
途中から諸岡さんがコーラスを重ねて、そのままメインとコーラスを交代。
手の動き、声の表情。やっぱり唯一無二、ですね。
間とか、ちょっとした空気の揺らぎとか、この場にいてこそ、の感覚が
Liveにはあると思うのです。この感じ、ぜひ体感していただきたいー!
最後はVan Morrisonの大好きな歌で…と、そこから再びの?プチ脱線で
「本当は、いつか石黒さんのピアノで歌いたい曲が1つある」のだそうで。
何?と促されて、えーと…と若干視線を泳がせての英語詞を半分ハミングで。
"(If loving you is wrong)I don't wanna be right"、
Luther Vandrossって言ってたけど、ggったらLuther Ingramでした。
さらにggったらRodも歌ってるんですね。ピアノだとこっちなのかな。
(こうして知らない曲に出会って、聴くものが増えるのもLiveの醍醐味♪)
そして改めて"Have I Told"のタイトルからイントロへ。
繊細なのにしっかりと太い響きを含んだ石黒さんの音は、最高に気持ちよくて。
Kellyさんの弾くアコギは、張りと柔らかさの緩急が絶妙な間合いで。
紡ぎ出される諸岡さんの歌声は、1つ1つの言葉に包み込まれるようで。
贅沢だなー、幸せだなー…と思いながら聴き惚れておりました。
鳴りやまない拍手の中、「またこの3人でステージを…」の言葉で本編が終了し、
そのままアンコールへ。
次に演る曲のオリジナルアレンジに入っている、バイオリンの話から想起して?
Kellyさん&石黒さんがユーモレスクの第7曲、Poco lento e graziosoをさらりと一節。
ここで諸岡さんが言っていた「歌は本当に好きなんですよ」の一言が印象的でした。
一息おいて、今度は少し霞ませたような柔らかいピアノと、対照的なハイトーンのGtで
"Eternity"をゆったりと、しっとりと聴かせてくれました。
少し音が強い…?とも思ったのですが、声の抜けがあまりにも優しかったから、かな。
何が飛び出すかわからない、まさに"奇跡の一夜"。
今回もたっぷり堪能させていただきました。お疲れさまでしたー!

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