台風の気配が近づく中、"ヒジケン" PREMIUM、と銘打ってのライブ@ZOHM。 ステージエリアにはいつもの土方さんの青いGtに諸岡さんのアコギ、に加えてもう1本。 真ん中には見慣れない背高のっぽのアンプが鎮座してたりして、始まる前から何やら期待大!
諸岡さん、暗めの色&少し伸ばした髪が馴染んできましたねー♪淡い色の眼鏡によく合ってる。 そして一声、初手から熱い音で"Lonely Sniper"でライブがスタート。 先週、松戸で聴いた時ともまた違う疾走感。 ここって、吹き抜けのおかげで?ちょっと独特な音の響きが楽しめるのですが、 今日はすごい真っ直ぐ入ってきますねー。これって新兵器のアンプの効果なんでしょうか。 要所で尖らせる諸岡さんの声と音が重なって、一気に世界に惹きこんでくれました。 最後のGtの余韻を引いて、"ただひとつの嘘"のイントロをアコギから…と思ったら ![]() 一部で笑い声&何か話しかけてる方がいた?けど、よく分からず。…何だったんだろ。 一息置いて、ゆっくりとしたアコギのイントロからもう一度。 切なさを含んだ声は、まるで独白のようで。 終盤で、土方さんが渋く弾きあげたソロ、そこから一転してぐっと抑えた音と、 そこに乗る声の対比が最高にカッコよかったです。 MCを挟んで、諸岡さんのカウントで鳴り出す土方さんのハイトーンは 少しゆっくりとしたテンポの"Heart to Heart"。 最近聴かせてくれる、歌前にアコギだけになるアレンジ…コレ好きなんですよー。 アカペラのような、呟くような歌い出しと、溜めの間合いが絶妙! 2コーラス目に入ってさらに深まる声と、最後に歪ませたGtの音色が最高でした。 そして歌終わりのMCで、見慣れないアンプの謎が判明。 なんと土方さんがご自宅から持ってきたそうで…の流れで、本日の"土方タイム"♪ ちらっと歌ってくれたFukaseな1フレーズ、個人的にとってもご馳走でした(笑) 続く"Breezing Blue"も、揺蕩うようにゆったりとしたペース。 間奏でぐいっと入ってくる土方さんの音と、諸岡さんの乾いたアコギの音の重なりが やっぱり気持ちいい。バンドの時と曲の印象がかなり違うんですよね。 ![]() そして"Have I Told You Lately"。アコギをトン、と叩いて入るカウントの声と 諸岡さんの表情がすっごく柔らかくて、そこに入ってくる土方さんの音色が優しくて。 ふわりと重なっていくような音の響きと声にすっかり聴き入ってしまいました。 この歌で大好きな1Sentence、今日もやっぱりしみじみと素敵でした…♪ 曲終わりのMCでは、佐世保のお兄様のことを。聞いてるとお顔が浮かびますね。 そして話題は土方さんの「歌」へ。まさかのヒトカラでコーラス練習、なのだそうで。 リラックスした表情と声のトーン、あちこち飛ばしつつ、"僕らの毎日"のカウントで 即座に世界を戻してしまう、流石の呼吸感。 土方さんの奏でるイントロのフレーズ、そして歌の合間に入るハイトーンの音色が 全体に抑えた音と柔らかな諸岡さんの声の中、とっても際立ってました。 前回の松戸で初合わせだったコーラスも、今日はさらりと馴染んで気持ちいいハモり。 このアレンジ、音と歌の合わさる響き、そして声の抜け感がたまらない1曲です。 弦の擦れる音、そしてアウトロ前に入ったカウントもいい感じ。 「僕の中のROCKって、こういう感じなのかもしれない」…そんな一言が印象的でした。 続いて、手拍子に乗せて流れ出すBlues。イントロ鳴らしつつ、語りつつ始まったのは "体より心が"。このくらいのテンポだと、Blues感が五割増し! 諸岡さんの「土方隆行!」のコールで、イントロのGtソロ。渋みのある音から、すっと歌に繋がるフレーズ、カッコよかったー♪ んー、この曲も"ヒジケン"で化けましたよね。歌い方も声もアレンジにハマっていて、耳が幸せです。 終盤は詞にも捻りを入れて、フェイク気味に。声とGtが掛け合うアウトロが聴きモノでした! ![]() 諸岡さんの「新メンバーを紹介します」の声に応えて登場したのは 2人目のギタリスト、理久音(りくと)さん。土方さんの息子さんー♪ 土方さんにMCを譲り、諸岡さんはフロアへ。 オリジナルのインストを2人で…と、土方さん作曲の"Storm Ride"。 何と、今日が親子初共演なのだとか。 細やかに繰り出される音だけでなく、呼吸や間のシンクロ率が凄い。 ハモる音色、そしてオクターブのユニゾン。カッコよかったー! 曲終わりには拍手と大歓声!そして諸岡さんがステージに戻り、 今度は3人で…と"People Get Ready"。 ![]() 終盤で転調するGtの音色と、諸岡さんの見せる何とも言えずいい表情が最高に素敵でした。 そのまま繋いだ"Lovin"は、アコギだけでたっぷり捻りの入った歌い出し。 カウントを取るように鳴らすアコギに被さる、ツインGtでハモるイントロの迫力。 ちょっと崩した気持ちいい抜け感の歌声と、うねるように重なる2本のGtがカッコいい! 間奏のソロは、最初に土方さん→そして理久音さんへ。 こうやって聴くと、やっぱりそれぞれの色があるんですね。んー、耳が幸せ。 2人の土方さん、響かせた後の余韻がすっと引くタイミングが同じで鳥肌立ちました。 MCでは、"土方タイム"ならぬ"理久音タイム"が発動。3人でのトーク、和やかです。 土方パパはスケジュール空いてないので、理久音さんトラで…なんて言ってました(笑) そして「頂上を目指して欲しいという思いを込めて」とアコギで歌い出したのは "Top to the Mountain"。これ、Liveで聴くのって(年単位で)久々な気がする。 もしかして土方さんとは初じゃないですか? アコギに乗せて、土方さんのコーラスで"Top to the〜♪"のフレーズを繰り返し歌い、 叫ぶようなカウントから、2本のGtがぴったりとハモりながら加わってくるイントロ。 重めのテンポに、歪み強めの音と曲調&詞&諸岡さんの熱い声、の相乗効果が凄い! 原曲で、歌の合間に入る印象的なGtのフレーズ。それを残しつつ、見事に化けてました。 アウトロでのソロ、弾き上げる土方さんと理久音さんのロングトーンの掛け合い。そして最後のユニゾンがすごい迫力でした! 聴きながら、ん?"Stairway to Heaven"?…なんて思ってたら、曲終わりのMCで諸岡さんが言ってて何だかスッキリ(笑) ![]() 諸岡さん曰く、自分の方が緊張してた!のだそうで…。 一息おいて、"抱きしめながら"を、土方さんの柔らかな音色から。 優しい声に、ふわりと空気が変わる感じが心地いい。 特に終盤、息をすっと抜く声の深さとGtの響きが感涙モノです。 少し照明が暗くて、表情が見えにくかったのが残念でした>< きっとね、優しい目をしてたんじゃないかなーと脳内で補完。 そして「後半戦に入ります」と"アンジェリーナ"をアコギから。 乾いたアコギと、低く唸らせる土方さんのGtが滅茶苦茶カッコイイ。 サビ前に、歌のバックに細かく入るフレーズが好きなんですよー♪ 間奏で一転、高く弾き上げてまた戻して。"ヒジケン"のLiveは、この変幻自在の音と声が絶品なのです! 最後をぴしりと締めて、そのまま音は"忘れかけた空"へ。理久音さんのお名前出しつつの歌い語り、そして土方さんのソロ。 ![]() どうやら少々キーが高かったようで、なかなかレアな低音ボイスまで聴けました♪ 諸岡さんは歌声で、そしてシャウトで煽りながらフロアの熱を上げていきます。 途中でぐっと落として、そこからまた上げて…の緩急が熱かったです! そしてアンコール。話している諸岡さんの横で、何やら練習を始める土方さん。 10/21は空けておいてね、なんて緩やかな告知の後に、するりと音が繋がって"ずっと"。 紡がれる言葉ごとに、そして同じ言葉でも曲の初めと終わりで違う情感の歌声。 ソロの最後のフレーズから"寂しがりやの〜♪"に移る、あの一瞬の響きが沁みました。 コーラスを回す間、静かに鳴り続けるGtが好きで、いつも楽しみなのです。 ふっとため息をつくように最後の音がひいた…途端に見事にMCで落としましたね(笑) 最後にもう一度、と理久音さんを呼び入れた諸岡さん。 "ヒジケン"Liveでは定番の、"Don't Stop!Carry On!"がラスト曲。 土方さんのカウントと、唸るGtで一気にVoltage Up! Wギターの厚みの中から、すこーんとストレートに伸びる諸岡さんの声が気持ちいい。 そして間奏、土方さん&理久音さんのぴったり揃ったユニゾンが凄かったですー! ラスサビのリフレイン、そして2人のGtが掛け合うたっぷり長めのアウトロに 理久音コールも飛び出す大盛り上がりの中、本日の"ヒジケン"PREMIUMが終了。 思いもかけない初共演に立ち会えて幸せです。やっぱりLiveは何が起こるか分かりませんね(笑) 本日もお疲れさまでした&ありがとうございました! ←Back to Live Report Menu |