西尾・名古屋と巡ってきた"ヒジケン"アコースティックツアーも、ここ横浜でファイナル。 初めて伺ったParadise Cafeは、JAZZが似合いそうな、オトナな雰囲気が素敵なスペースでした。 ヨコハマっぽいなあ、なんて思ったのは地元の贔屓目でしょうか。 そして梅村さん&FUZUKIさんがいらしてるなー、と思ったら ステージにはアコギが2本。 いつもの諸岡さんの1本と、あの独特の形は梅村さんの。 今日もあの音、聴けるのかな?と期待上昇、の開演待ちでした。 定刻少し過ぎ、諸岡さんと土方さんが登場。 まさかと思ったけど、フロア側からの出入りなんですねココ。 前列下手側席、すごい間近を通るので心臓に悪いです(笑) 「ツアーファイナルにようこそ。いきますか、ヒジケン!」と 幕開けの一曲目は"Lovin'。 サビからの入り、リバーブ強めの声と、そこに絡まるGt。 初手から音が熱いですねー♪ ちょっと崩して、潰したように響かせる諸岡さんの歌声に 歪み強めのGtがカッコいい! 聴きながら、"あ、ヒジケンだなー"って思ったのです。 どこがとか何でとか、自分でもよくわかりませんが(笑) MCで「ファイナル」を連呼する諸岡さんに、「初日・中日・千秋楽」と応える土方さん、お見事。 "体より心が"に乗せて、即興で歌いながら手拍子を誘い、Call&Resへ。 長めのイントロも、掛け合うように入るフレーズも歌に似合っていて、雰囲気たっぷり! 土方さんが入る所と、アコギだけの所との抑揚がすごい印象的だったんですよー。 最後のサビ前あたりだったかな?に鳴ったアコギの乾いた音色、ハマってました! 歌が終わると、暑いんで…とジャケットを脱ぐ諸岡さん。 デビュー34年目になって、という話から、土方さんのデビューは?なんて話題に移行。 土方さんがいっぱい話すのも"ヒジケン"ならでは。あれこれのエピソード、楽しかったです。 そして、「港が近いので、それに似合う歌を」と"Breezing Blue"に繋がりました。 ここ、新港埠頭も大桟橋も(ついでに私の大好きな横浜三塔も)すぐ近くですからねー。 少しスローで、ちょっとリバーブのかかった歌声がすごく気持ちのいい響き! んー、やっぱりいい声ですねえ…。 一体何年聴いてるんだと言われそうですが、いつもそう思うんだもの仕方ない。 この曲、お2人でやる時の間奏のアレンジが好きで、いつも楽しみにしてるのです。 今日も聴き入ったのですが、それにも増して間奏明けの諸岡さんの声が最高でしたー!! そして終盤の土方さんのソロもまた然り。まるごとたっぷり、堪能させていただきました。 曲間のMCは、いきなりの「土方タイム!」…って、さっきのはそうじゃなかったんだ(笑) 冒頭から「横浜で雨って、いい感じしませんか?」なんて、土方さんなかなかの詩人ですね。 すごーく色々な方々と演奏されている土方さんですが、この"ヒジケン"は自分の家に帰ってきたみたいで楽、なのだそうで。 次の曲は、ゆっくりとしたアコギの響きからの"Heart to Heart"。 一声目で、比喩でなく鳥肌立ちました。 歌いあげる声と土方さんの低い音との対照、そこから一転してトーンの切り替わる間奏。 2番の冒頭、ほとんど鳴らないほどの抑えたアコギでの、囁くような歌声。 思わず涙腺うるり。言葉にすると陳腐になっちゃうけれど…ほんと、なんて声なのー!! 「今日は集大成、完成形」と諸岡さん。「すべて見せます」と土方さん。 このあたりの応酬、いつも以上に呼吸ぴったりですね。さすがツアーファイナル。 ひとしきりのMCの後は、タイトルコールから"HOLD ON"。 サビの1フレーズを諸岡さんがアコギで歌い、そこに土方さんのGtが…って、アレ? まさかのタイミング合わず、でリトライ。さすが集大成、見せてくれますっ! さっきMCでも珍しく噛んでたし、何か色々うつってきてませんか(笑) じゃあ土方さんハモりますか、と2回目は初手からコーラス入りverでばっちりと♪ アウトロの熱をそのままアコギで繋いで"Lonely Sniper"へ。 諸岡さんが手拍子を煽る間、土方さんだけが弾いてた音がこれまた渋くてね。 そこからアコギ合流で、たっぷり長めのイントロ。これ、すっごいカッコよかったです! どうしたんですか今日!って思うほど弾きまくりな土方さんと、声のテンションが上がる一方の諸岡さん。 歌詞、盛大にやらかしたよーな気がしなくもないけど、それもライブ。いいじゃないですか♪ MCを挟んで、第一部ラスト曲は"めぐり逢い"。諸岡さんはギターを置き、ハンドマイクで。 土方さんの奏でるイントロ。深く響く低音と、柔らかい高音の旋律が同時に鳴るのを いつも不思議に思いつつ聴いて…って、アレ?って顔で土方さんが途中で音を止め。 何かのミス(聴いてる限りはよくわからず)で、これまた珍しくリトライとなりました。 音が余計に聴けて嬉しい、なんて思っちゃうあたり、ファンとは因果なものなのです(笑) 時折、包み込むようにマイクを持って、1つ1つの言葉を大切に歌う諸岡さん。 ふわっと抜けていったり、ポイントで絶妙にかすれて伸びたり…と静かな緩急のある声。 柔らかなGtの音色と相まって、より一層しっとりと聴かせてくれました。 短いインターバルを挟んでの第2部。諸岡さん、着替えるの早いですねえ。 第1部はずっと立ってたのですが、今度はハイチェアに浅く座って、MCからスタート。 土方さん、どうやって痩せたんですか?なんて話題をひとしきり。あれできるとかスゴイ。 そしてタイトルコールと同時に"抱きしめながら"。イントロの音色がほんと綺麗なんです。 合間に聴こえてくる、アコギの低い音がまたいいんですよねえ…。 諸岡さんの声は優しくて、切なくて。 アップテンポの曲や熱さのある曲ももちろんカッコいいけれど、やっぱりバラードの時の声が一番好き、かな。 最後の1フレーズで伸ばした声に重なってくるGtが、タイミングも音色も最高でした! MCでは、「この曲には、これ以上のフレーズは弾けない」と 土方さんが言ったことがあって…というエピソードを。 …ということは、と思ったら、ここで梅村さんとFUZUKIさんが 紹介され、お2人がフロアからステージへ♪ アルバム"Treasure"で2曲を弾いている梅村さんですが、 一昨日のLiveの時、今日来るなら一緒にやろうなんて話になり、 土方さんとは今日が初対面なのだそうで。 このメンバーの組み合わせ、そうそう出会えないですよー。 まずは"風の中のストーリー"。いきなり4人のハモりから! 梅村さんのアコギも加わって、なんて豪華な声と音。 サビではフロアにも歌を振ってくれて声を合わせ、 最後は4人のアカペラから諸岡さんが引き取ってふんわりと。 続く"ずっと"も、CDのGtは梅村さん。あのフレーズ、大好きなんです。 梅村さんと土方さんは音の感性が似ていると思って、と諸岡さん。 イントロは梅村さんの音をメインに。やっぱり繊細で綺麗な響き…。 そして歌い出す…と思いきや、「このギターって何てやつだっけ」と 再び話し始めた諸岡さん。まさかここで、のタイミング(笑) Breedloveという、ほぼマイナーな?メーカーだというこちらのアコギ。 持ってる人もあまり多くないのに、土方さんもお持ちなのだとか。 そんな繋がりも、何だか嬉しそうに話してくれたギタリストのお2人でした。 その間もずっと爪弾いていた音色に、ふわりと歌を乗せた諸岡さん。 FUZUKIさんのコーラスと、アコギならではの音色が気持ちよく響いて、 土方さんのGtはその音を立てるような、とっても優しい音で。 そして間奏の梅村さんのソロ、思わず目を閉じて聴き入ってしまいました。 最後のコーラスをフロアに振って、そこから再びのGtソロは梅村さん→土方さん→もう一度梅村さんへ。 これも諸岡さんを真ん中に、縁が繋がらなければ生まれなかった音、なんですよね。 んー、幸せ。いいもの聴かせていただきました。 CDはちょっぴり入手しにくくなってますが、"ずっと"はDVDでも聴けますからね! (Web Shopで扱ってます!と、全然ステルスしてないステマをかけてみる) MCで素敵な言葉を残して、ここで梅村さん&FUZUKIさんは再びフロアへ。 諸岡さんの誘う手拍子に乗って、土方さんのFunkyなフレーズ。あ、これは。 西尾で初聴きしてからめっきり惚れ込んでる、"SHOUT" ヒジケンVer〜♪ このアレンジ、何度聴いてもまるごとカッコよすぎます! 歌の最後の捻りからアウトロへ繋ぐとことか、音色を切り替えて聴かせるソロとか、 それからアレとかコレとかソレとか。言い表せないから聴きに来てください← そして畳みかけるようにアコギで音を繋いで、いきなり?土方さんのテーマ?的な ヒーロー物の主題歌のよーなアドリブソングを歌い出す諸岡さん(笑) 土方さんが笑いながらもソロで応えて、無事に次の曲"アンジェリーナ"に着地。 今日の少し早めのテンポと歌の崩し加減、すっごい曲に似合ってたんですよー。 ほんと、毎回何かしら化けてくるのが諸岡さんのライブの醍醐味。 これ2人だけで演ってるの?と思わせる迫力、何より諸岡さんの圧巻の声ー!! その熱さをそのまま残した"忘れかけた空"のイントロ、今日はファイナルに絡めての歌い語り。 土方さんのGtが聴きたい方はー♪とCall&Res。ほんと、抜くとこと煽るとこの間合いが天才的ですよね。 抑えた音からぐっと温度を上げていく土方さん。中でも、少し低めに響いてくる音が気持ちよかったです。 一転してアコギだけの歌い出し。早めのテンポも相まって、また音の熱と圧が高まって。 ちょっとね、圧倒されてました。どこがどう、と言うより、押し寄せてくる全部に。 そして終盤の土方さんのソロ、ひとしきりの後から再びのCall&Resでもう1回!! この時、センターで前まで出てきて弾いてくれて…もー、すごかったのこれ。 満面の笑顔の諸岡さん、音終わりに一言挟んで「土方タイム、パート2!」を宣言。 「え?」って感じな土方さん。いやもう今の音が全部語ってたような気もしますが(笑) そして"Don't Stop!Carry On!"。これラストに持ってくるの、定番になってきましたね。 総立ちで!って煽った直後に「音鳴ってから」と落とす諸岡さん。うん、流石です← もちろんフロアがスタンディングで応えて、みんなで声も拳も挙げて大盛り上がり。 この声の感じからして、諸岡さんもかなりテンション高かったんじゃないでしょーか♪ 「"ヒジケン"ツアーファイナル in Paradise Cafe、ありがとうございました!」 どこか勝鬨にも聞こえるような、そんな諸岡さんの一声でライブ本編が終了。やー、熱い! 一度ステージから下りたお2人、沸きあがる拍手にアンコールの登場です。 またまた落とすとこ落としつつ、次へと繋がる言葉もしっかり入れてくれたMCから アコギをかき鳴らし…このフレーズは、Breathでも同じくEn曲だった"Saling"。 …ほんとに何なんですか、最後に来てこの声って。 "ヒジケン"ライブ、1月から(まだその頃は名前なかったけど)追っかけてきてますが 回を重ねるたびに、変化と言うか進化と言うか…。そんな場を共有できる体験なんて、あんまりない気がします。 西尾から始まった今回のツアー、これにて完走。毎回、とっても楽しませていただきました。 改めて、諸岡さん、土方さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。参加できてよかったー! 今日は"ツアー"のファイナル。でも、まだまだ"ヒジケン"は続いて、きっとまた変わっていくんでしょう。 置いていかれないように、しっかり(もちろん楽しみに)ついてまいります♪ ←Back to Live Report Menu |