2019年6月15日
StaGe V
(松戸)
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体より心が
風の中のストーリー
Breezing Blue
Heart to Heart
HOLD ON
Lonely Sniper
抱きしめながら
Lovin'
アンジェリーナ
ルビコンの橋
忘れかけた空
(En)
Don't Stop!Carry On!
(W-En)
Desperado

雨降りな土曜日、初めての松戸へ。
店内はまだどこか新しい匂いがして、白い内装と壁に居並ぶ色とりどりのギターがカッコいい!
そして入口&あちこちにでっかい今日のライブのポスターが♪
で、ここってまるで緞帳みたいに、ステージ前に大きなスクリーンが下りていて、映像が流れてて。
文字通り幕が上がって、まずはOpening Actの板橋 弘来さんのステージ。
アコギ1本、でもルーパー使った曲もあって、初々しさを併せ持つ音と声。聴いてて楽しかったです。
そして一度幕が下りて、しばしのインターバルの後…。
前触れもなく、いきなりスクリーンの向こうから"体より心が"のイントロが流れ出し、
その音につれて幕が上がると、ステージには演奏しているメンバーの皆さま!
OAの時、ホリゾントの幕がするする開いたり
いっぱいある照明がくるくる回ってみたり
スモーク出てきたり…と、設備すごいなーと
思ってたのですが、まさかライブハウスで
こんなオープニングが見られるなんて。
ここならではの演出に初手からドキドキです。

そんな本日のメンバー。
Tak斉藤(Ba)/岡本郭男(Dr)/土方隆行(Gt)。
そして珍しく?色味の多い衣裳の諸岡さん。

少しだけ重めのテンポと、のっけから全開な音。結構な爆音なんだけど、聴きやすいなあココ…というのが最初の印象でした。
それぞれの楽器の音も、諸岡さんの声も、くっきりすっきり聴こえてくるの。
んー、1曲目ですでに耳が忙しい、という贅沢な悩みが出現です。
「初めまして!StaGe Vの諸岡です!」と、何故か全メンバーに"StaGe Vの"を付けて紹介。
言葉終わりをそのままメロディに乗せて、"風の中のストーリー"へ。
アコギだけでイントロ、そして土方さんがコーラスでサビからの歌い出し、だったのですが
こんなにしっかり外音に出てくる土方さんの歌声、初めてかも?
名古屋でのMC思い出して、あの方っぽい風味があるか聞き耳立てておりました(笑)
柔らかいのによく響くベース(特に間奏と、最後のトコのフレーズ&音色が最高!)と、
歌の合間にしゃらん、と鳴るシンバルが気持ちいい。
そして諸岡さんが途中の1フレーズで、ぴっとフロア指さしてたのがカッコよかったです!
このメンバーでKeyが入らない構成は初めてで…って、言われてみればそうですねえ。
その分をアレンジで捻っているからか、全然違和感なく聴いておりました。
続く"Breezing Blue"、これも今日は少しゆったりペースだったかな?
これ、歌の背後にある抑えた音のGtが大好きなんですが、そこから間奏に繋がっていく音色が
いつにも増して滑らかで、それがタイトに刻むリズム隊と重なるとこれがもう絶品。
最後の1フレーズ、諸岡さんがマイク離しながら伸ばしていった声の余韻が凄かったです。
今日は電車で来まして、なんてMCを挟んで"Heart to Heart"の曲紹介。
いつもはKeyから入るこの曲を今日は別verで…と、岡本さんのカウントからイントロへ。
テンポはかなりゆっくりめ。歌い出し直前までのフル音の余韻がふわっと引いたところに
アコギだけで歌い出す、この緩急がいつもながらお見事!息止めて見入っちゃうくらい。
諸岡さんの声、1つめの音から鳥肌立つほどいい響きー!!
前半で少しフェイク気味に歌ってたのが、サビの声と対照的ですごい印象に残ってます。
そして間奏のリフからラスサビ前にかかるGt、心底痺れました><
最後までたっぷり余韻を響かせたペースも、ぴしりと止めの決まるドラムも最高!
やっぱりライブで聴く"Heart to Heart"、大好きです。
続くタイトルコールからの"HOLD ON"、こちらも今日は結構スローな感じ。
原曲はTVサイズなのでしょうが、このくらいのテンポ感も歌に似合ってていいですね。
で、久々に間奏明けの1フレーズ歌ってくれましたー!
ここ、好きなのですよ。マイクにほとんど声拾われてなかったのが惜しい(/_<。)
コーラスは土方さん。途中、顔見合わせてにぱっと笑ったのは何だったんだろ(笑)
続いて諸岡さんがアコギを渋くかき鳴らし始め、そこに土方さんの音色が重なっていき、
それがいつしかLonely Sniper"のイントロフレーズに変わったところで
岡本さんのスネア、そしてTakさんの艶っぽい音が一気に…このアレンジ、カッコいい!
やっぱり少し抑えめなテンポが諸岡さんの声を際立たせていて、いつもと少し違う景色を見せてくれた1曲でした。
途中でテンポアップしたように聴こえたのは、畳みかけてくる音の仕業?
ドラムとアコギで繋いだところに入るGrソロ、聴きごたえありましたー!
MCで「これCDにしましょ!」と仰ってましたが…ホントですよもう。
次の曲はKeyではなくGtで入るアレンジで、と"抱きしめながら"
あ、この音。綺麗なんですよねえ…これ。
ここ、音がクリアなので、最初は少し響きが強いかな?と感じたのですが
そこにアコギの音色が重なると、見事に調和しておりました。
合間でふわりと入るベースの音も堪りません。
そして何より、諸岡さんの優しい声が素敵でしたーー!!
アレンジも相まって、歌がすごく前に伸びて聴こえてくるのです。
ラストの、アコギだけで歌いあげる時のかすれる響きなんて絶品です。
これはね、ライブで聴かなきゃもったいないです。皆さまぜひぜひ。
(音盤出てないので、もとよりライブでしか聴けない曲ですが)
歌い終わりで、アコギをきゅっと抱きしめて笑った表情が、何だかとっても印象的でした。
ここで本日のGuest Playerが登場。
こちらStaGe Vの店長さんでもある河内淳一(Jun-Boh)さん。
4月のZOHMで飛び入りはあったけれど、同じステージに立つのを
見るのは約20年ぶり?なかなかに感無量です。
諸岡さんはメンバーの方へ顔を向けて「じゃあいこうかな」なんて
ゆるーく声をかけ…たと思ったら、ふり向きざまの熱いシャウト!
そして"Lovin'"のあのイントロフレーズがスタート。
土方さんとJun-Bohさん、これGt2本でハモってるじゃないですか!
そしてWGtで音圧すごいのに、諸岡さんの声が負けてない。
むしろ、重なる音の中を突き抜けてくるように聴こえてくるんですよ。
間奏のGtソロは、たっぷりの長さでJun-Bohさん→土方さんへ。
同じ曲の中、同じ楽器なのに、こんなに色の違いが出るんですね。
もう、この時点ですでに目と耳が足りない(笑)
そして諸岡さん、この時すごーくいい笑顔を見せてくれました♪
TV見ました?なんてフロアに話題を振りつつのMCを挟んで、
諸岡さんの唸り?フェイク?語り?から、岡本さんのドラムを合図に
"アンジェリーナ"。すぱーん!とスモークも入って勢いよく。
2本のGtが連ねる細かい音に、絡まってくるベース。
これだけ音が厚い&熱いのに、そこに乗る歌声はさらに熱かった!
ソロはJun-Bohさん→土方さんを何と2巡。贅沢すぎますこれ(*ノノ)
たっぷり聴かせてくれた後に、決めのフレーズをハモるというダメ押し。
こんないい音の中で歌うのって気持ちいいんだろうなー。
歌っている間に諸岡さんの声にどんどん艶が増して、表情から動きからとにかくカッコよすぎだったのですよー。
そんな熱さを保ったまま、「20年位前に、Jun-Bohの家で作った曲を」と"ルビコンの橋"
アコギをしゃらん、と鳴らしてフェイク。そこにJun-BohさんのGtが絡まりつつ、
爪弾きながら歌いあげたところに、岡本さんのカウントで一気にフルへ。
コーラスは往時のオリジナル、Jun-Bohさん…だけど、マイクの音が外に出てないー><
それでもこの爆音の中、合間に生声のコーラスが聴こえてくるなんてすごい声量。
間奏からサビへと戻るフレーズの絶妙な呼吸感、そして一声のフェイク。鳥肌モノでした。
アウトロのソロは土方さんが取り、ドラムで締め…と思ったら再びJun-Bohさんのソロ!
この虚をつくような入り方。本番になるとコレですか。やっぱり只者じゃない方たちー!!
ラストまで圧巻。や、これスゴイ。こんなん聴いたことナイ。
諸岡さん曰く「この面子が集まると、色んなことができますね!」うん、ほんとに。
そのまま歌い語りで"忘れかけた空"へと繋がり、イントロはJun-BohさんのGtを振って、
岡本さんのキックでHand Clapを煽ってCall&Res。ますますフロアが熱くなったところで
強さの中に、少しだけ柔らかさを含んでいるような諸岡さんの歌声。
2nd入る直前のドラム、あと細かく刻むハイハットがそこに刹那さを加えているようで。
そしてこの曲も、土方さん&Jun-BohさんのWGtが炸裂。
センターに出て、お互いに見合わせながら次々に繰り出されるフレーズ、凄かった!
で、何故かその間に「ありがとー!」と叫んでステージを下り、どこかへ消える諸岡さん。
メンバーの皆さん、ばっちりと締めたあと、アレ?どこいった?トイレ?ってなってました。
一拍置いて、ご本人も「アレ?」と言いながら再登場。
もしかして突発の1人演出でしたか(笑)
えーと、どこまでが本編だったかよくわからないまま←
アンコール、"Don't Stop!Carry On!"もツインGt全開。
イントロフレーズ、ハモるとあんなに華やかになるんですねー♪
心なしか、諸岡さんの声もいつもより開放的な響き。
間奏のソロで、土方さんの音にJun-Bohさんがぴったりとハモっていたり
アウトロでは諸岡さんが順に2人を指しつつのソロの応酬。
最後には2人で来ーい!とでもいうようなアクションの諸岡さん。
どっちを見てていいか迷っちゃうほどの贅沢タイムでした。
ラストはフロアも一緒に拳をあげて、"Oh Yeah♪"のコール。最近の定番になりつつあるアレンジ、これ楽しいんですよねー♪
諸岡さん、Jun-Bohさんや土方さんに寄っていって1本のマイクで歌ってみたり、とにかく楽しそう!
みんなで盛り上がったところで、諸岡さんが1人ずつメンバーを紹介して、本日のライブが終了…せずに何とWアンコール。
一度ハケたメンバーが再びステージへ。Jun-Bohさんはギターではなく、ハープを片手に登場でした。
Bluesな歌い語りから流れ出したイントロは"Desperado"。ここでこれ聴けるとは思わなかったなー><
土方さんの優しい音色のGtで始まり、途中から少しずつ音が重なって。
"Let Somebody Love You…♪"のコーラスが生声で聴こえてきたのも、何だかとってもこの場の空気に似合っていて、
諸岡さんの柔らかく響く声に浸りきって聴いておりました。

初めてお邪魔したStaGe Vは、居心地のいい空間と設備、そして何より音がとっても聴きやすい素敵なライブスペース。
そして、ちゃっかりと何人かのサインをいただいたポスターをホコホコと抱え、幸せな帰路を辿ったのでした。
いい音たっぷり、今日も堪能させていただきました。お疲れさまでした&ありがとうございました♪

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