ZOHM DREAM DINER
(明大前)
改元挟んだ大型連休の初日、平成最後のLive！ということで今回が２度目のZOHMへ。 今回のメンバーは、Tak斉藤さん（Ba）と土方隆行さん（Gt）、そして諸岡さんの３人。 さー始まるぞ、ってところで何やら諸岡さんのセッティングにトラブル発生！ 
何だかエライ音が出てきちゃって、あれこれしのごの。いらしてたJun-Bohさんまで出てきて調整されてました。 ようやく"Lovin'"を歌い出し…たけど、音がでかい（笑） もちろんトラブルなんてない方がいいんでしょうけど、 滅多にないもの見れた…なんて少し嬉しくもあったりして。 これも１つのファン心理、たぶんきっと。 仕切り直してもう一度。Gtの音とBaの響きが心地いい！ その中で、諸岡さんの声がまっすぐ突き抜けてきて。 この編成だと、１つずつの音がすごくはっきり聴こえてくるので 初手からドキドキ感をかき立てられてました。 "Clap your Hand！"と声がかかって"風の中のストーリー"。 諸岡さんがアコギで弾き語る歌い出しに、コーラスが重なって… って、土方さんが歌ってるー♪ 柔らかいトーンの声が加わると、ふわっと印象が変わるんです。 そして諸岡さん、何ともいい笑顔。 空気感を支えるのは、細かいフレーズを重ねるTakさんのベース。 特にサビのあたりで鳴るベースライン、大好物です。 福岡・長崎に行かれたことなどをＭＣしながら、ハープを着けて"あの日"。 ひとつ息をついて静かに歌い出した声。それに聴き惚れていたら、いつの間にか他の音が寄り添っていて。 
抑えているようで深く響く音色と、語るように歌う諸岡さんの声が生み出す揺らぎ。…表現できないなあ、この感じ。言葉にしたら、何か違うものになってしまうようで。 音が引くと同時に、思わず吐息をひとつ。 続いてもバラード、"抱きしめながら"は、意外だなーって思ってました。 この曲、ピアノの印象が強いんですよね。なので、Kbなしの編成でやるとは思わなくて。 でも、そんな思いは土方さんの弾くイントロ、最初の一音で払拭…どころか鳥肌。 Gtって、こんなに澄んだ音色も出るんですね。 １つ１つのフレーズ、そして諸岡さんの弦がキュッと鳴る音までが曲に似合っていて、 歌前から少々うるりときておりました。 そして吹き抜けに少しだけ反響したような、どこまでも深くて優しい響きの歌声。 センテンスを伸ばさないで、ふっと息をつくように抜けていくところとか…絶品！ メロディは同じはずなのに、どこかが違う。音と声がお互いに惹き合っているみたい。 最後の声に乗せたベースの響き、そしてその余韻にかぶせたフレーズがまた綺麗で。 いいなあこれ。今日の一推し、かも。 ＭＣでは、珍しく？土方さんがこのアレンジのことを少し話してくれました。 
Takさんと土方さん、お２人とも名前がタカユキさん＝Ｗタカユキ、なんて話題も。フロアも会話に巻き込みつつ、このあたりの緩急が諸岡さんのLiveの醍醐味ですねえ（笑） そして前振りなく、するりと歌い出したのは"SIGNAL"。 いつもより、かなりゆっくり？このテンポだと、歌の風景が少し変わりますね。 個人的には今日の感じ、大好きです。特にイントロの弾き語りの歌声、聴き惚れモノでした。 ＭＣは、その話題が出るってことはあの曲に繋ぐのかな？と思いきや、例によってあちこち。 「洗練された音楽を、普通に」「いいメロディと、いい歌詞を、いいサウンドで歌いたい」 名古屋を回っている時に見つけたという、そんな言葉を今日も聞かせてくれました。 最後はしっかり？無理やり？話を戻し、"体より心が"。 Hand Clapを煽って、絶妙なタイミングでカウント。ドラムないのに音の圧が凄い。 要所要所で音をキメるTakさん、艶っぽい音色で弾き上げる土方さん。 そして諸岡さんの熱量、えらいカッコいいー！ 座ってらんない、と立ち上がった諸岡さん。Jun-Bohさんと一緒に作った曲を、と紹介。 "ルビコンの橋"を歌い出したところで、フロアのJun-Bohさんが「ハモろうか？」と一声。 それなら、と諸岡さんが自分のアコギを渡し、飛び入り！わー、この光景って何年振りだろ。  "ルビコンの橋"を「新曲」って聴いたのがちょうど20年前。 1999年２月のROMA CAFEだったようです。（レポ見返した） 確か軽井沢のLiveが最後だから、それでも18年前ですか。 まさかこんなセッション見られる日が来るなんて(*ﾉﾉ) 「どうやってやりますかね…まあいいや」とアカペラで サビから歌い出す諸岡さんに、音を合わせるJun-Bohさん。 鋭いカウントからTakさんと土方さんが加わって、贅沢！ 間奏の土方さんの圧巻のソロ、そこからサビに入ったとこで、 一瞬ぴたっと音が止まるのが何とも言えずカッコよかった！ （でも諸岡さん、そこで歌うと暗くて見えないよう＞＜） アウトロではJun-Bohさんもソロを取り、最後は土方さんがメインのフレーズを入れ込んで、一気にラストまで。 熱いセッションで、第一部が終了。 そしてインターバルでは、Denmiさんが２曲、素敵な歌声を♪鍵盤ハーモニカの音色がどこか懐かしくて、ほんわりしました。 一拍置いて入れ替わるように、休憩中のＢＧＭがいると思って…と、アコギを手にした諸岡さんが"レクイエム"を弾き語り。 爪弾きながらぽつりぽつりと「平成の最後に、ここで歌えたこと、皆さんと会えたことを嬉しく思います」 
そんな一言を添えて、最後にもう１度のリフレイン。詞に合わせて、ゆっくりと視線を巡らせていたのが印象的でした。 ２人でやりたい曲があります、と土方さんを呼び入れた諸岡さん、 ギターを下ろしてマイクを手に。 有森さんの詞、"めぐり逢い"は、西城秀樹さんのラストシングル。 ピアノとストリングスがメインの原曲を、土方さんのGt１本で。 低めの音の上に、柔らかく重ねられていく音。 言葉を１つ１つ噛みしめるように歌う諸岡さんの声、表情。 そして何気ない手の動き。今日、これ聴けて幸せでした。 ここでTakさんも加わって、"Heart to Heart"。 かなりのスローテンポ。ここまでゆっくりなの初めて聴いたかも？ 歌い出し直前のベースの一音、その音の消える刹那に入ってくる歌声。 こんな"Heart to Heart"、聴いたことない。比喩ではなく息を呑んで聴き入ってました。これ、反則でしょ（涙） 
奇しくも？この２曲、そして次の曲と続けて有森さんが詞を手がけられた歌。このアルバムのレコーディングで、初めて土方さんとご一緒されたのだそうで…。 ＭＣでは、Ｗタカユキさんが２人とも学生時代にクラリネットやってた、なんて話が。 諸岡さん、声に笑いを含ませていたけれど、いいこと真っ直ぐ言ってましたね。 共感と同意、そして感謝の拍手を。そうあってくれてありがとう。 改めてのタイトルコールに、土方さんが小さくカウント入れて"Breezing Blue"。 Takさん＆土方さんのフレーズの重なり合い、すっごく気持ちいいー！ そして諸岡さん、途中からさらに声が伸びていったような。 どうしたんですか今日？って思うくらいの声、でした。 一拍挟んで、弾き出したのは"アンジェリーナ"の１フレーズ。 手拍子くれば土方さんが弾くから！と、まずTakさんが音を乗せ、さらに煽ったところで 土方さんが加わって、いつもより手数多め？？のイントロへ。 少し重めのテンポを支えるBaと、自在に色を変えるGtの音色がカッコいい！ そこに諸岡さんの少し崩した歌い方が似合っていて、これまたカッコいい♪ 沸き起こる拍手に、「座ってんの嫌だな！」と立ち上がり、"忘れかけた空"へ。 Takさんをコールしてソロ、続いて土方さんのソロ。も、お２人とも圧巻！ こんないいもの、こんなに一度に聴かせてもらっちゃっていいんだろか。 歌前から涙腺ゆるみそうでした。それでなくても熱量高めのこの曲、こんな演奏が入ったら…ねえ？もう浸りきるしかないでしょ。 
これを享受できるのは、聴いている側の特権（たぶん）。なのでこの時、ただひたすら聴き惚れてたのです。 …も、何言っても陳腐になるのでココロの中に留めときます。 熱の冷めやらぬ表情で、先日の福岡・立花高校でのエピソードを 聞かせてくれた諸岡さん。１つの歌が繋いだ縁、すごいです。 このことは一生忘れないですね、と言ってましたが… それは、その生徒さんにとっても同じなんじゃないかな。 ラストは、そのエピソードから"Don't Stop!Carry On!"。 すぱーん、と気持ちよく抜けるハイトーンと、アレンジの効いたGt。 最後は"Oh Yeah♪"と拳を振り上げて、最高の笑顔で本編が終了。 拍手の中、そのままアンコールに突入ー。 「素敵な仲間に囲まれて、平成、幸せに終われそうです。」の一言から "ずっと"を弾き語り。柔らかい声に、BaとGtが優しい音色を添えていて、ゆったりとした響きが気持ちいい。 終盤、土方さんが歌ってるのに気付いた諸岡さん。離れていたマイクをネックで土方さんの方へ寄せてらっしゃいました（笑） 諸岡さんがフロアに出てきてマイクなしで歌う中、フロアも一緒に声を合わせて。 最後はもう一度、弾き語りに戻って１フレーズを歌いあげたところに、しっとりと音が重なって、本日のLiveが終了。 ここでしか聴けない音、ここでしか出会えないもの。Liveって、そんなもので出来上がっていると思うのです。 平成最後の"夢"の時間、本日もありがとうございました！ ←Back to Live Report Menu |