1995年10月27日
On Air WEST
(渋谷)

Maxell後援、ぴあPRESENTSの招待制のLIVEでした。
メンバーは平石正樹(Dr)、石坂かずひろ(G)、MARO(G)、田中あつし(Key)、吉池千秋(B)

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All Of My Love
ただひとつの嘘
Breezing Blue
ひとりぼっちのFriday Night
Unchain My Heart
Life in the Fast Lane
estrange…
君の愛に
Remember You
All of My Love
(En)24時間の天使

少し余裕を持って行ったつもりだったんですが、前の方にあるイス席はいっぱい!
で、後ろの方から見てました。(カップルが多かったような・・・(笑))

まずはオープニング。逆光のライトの中、アカペラに近い感じで"All of My Love"
流れるスモークの中で、諸岡さんが浮かび上がってるように見えて・・・
一曲目から、グッときてしまいました。気合いの入り方が違うと言うのか・・・。
今までの自分を振り返って、かみしめているような歌い方でした。
そのまま、アコースティックで2曲目へ。
この2曲だけで、自分の世界を表現してしまったような…そんな雰囲気。
「初めまして、諸岡ケンジです!」
それが今日の第一声。“初めまして”っていう言葉には、どんな気持ちが込められてたのか。
当時はわからなかったけれど、今ならわかるような気がします。

ここで、バンドが加わりました。マローネでおなじみだったKOKAZUさん、あっちゃん。
ドラムやベースも入って、フルメンバー♪やっぱり、音の厚みが違いますよね。
アコースティックとはまた一味違って、聞き応えたっぷりでした。
そして、"Unchain My Heart"では、ゲストとしてブルースハープの妹尾さんが登場!
はじめ、緊張していたような諸岡さん、このあたりになるとかなりHEAT UPしてましたね〜。
とにかく楽しそう♪本当に楽しそうに歌ってました。だから、聞いているこっちまで・・・(笑)

カバー曲(タイトルわからん(^ ^;)←後で教えてもらいました)をもう一曲聞かせてくれた後、MCタイム。
・・・これは、そのまま書いてしまいます。

3年位前から、ステージに立てない日が続いて・・・
その頃から、駒沢公園に夜な夜な行って、夜の12時から7時位まで歌う日が続きました。
思いと、焦りと、葛藤の中で、いろんなこと考えて。
知らない奴らは、諸岡は歌をやめて長崎に帰るらしいとかって言ってたりして。
順調だった頃、付き合ってた子がいて…その子とはある理由で別れたんだけど、噂って怖いもので、どこで聞きつけたのか…
俺が自宅のドアを開けたら、1通の手紙がポトン、って落ちたんだ。
中を見たら「どこにも、行かないで下さい。何か、大切なものがなくなってしまうようで…」って、書いてあったんだ。

誰かのことを、そんな風に思えることってすごいと思う。
そして、誰かからそんな風に思ってもらえることも。

このことを聞いたからなのかな、私が"estrange…"が好きなのって。
今でもこの曲を聞くと、あのMCを思い出してしまいます。
この日のMCは、何て言うのかな・・・諸岡さんのすごく深いところから出てきたことだったんじゃないかって思います。
"君の愛に"の時には、お母さまが亡くなる前に残してくれたという言葉を話してくれたし。
苦しい時もあれば、楽しい時もあるから・・・あの言葉は、私にとっても大事なものになっています。

最後の曲は、オープニングと同じ"All of My Love"
一曲目は過去を振り返って。最後のこの曲は、未来を見つめて歌っているように感じた・・・って言ったら、クサイかな(^ ^;)
でも、本当にそう感じたんです。ここからまた始まっていくんだなって。

そして、アンコール!(客席からわきあがるみたいな拍手でした♪)
妹尾さんが再び登場して、"24時間の天使"・・・出てくる時、「東京 イエーイっ♪」って言ってたんだよ〜(笑)
大盛り上がりのうちに、本日のLIVEが終了!


最後に、当時の“ぴあ”に載っていた告知の文章から、諸岡さんのコメントを。
諸岡さんの“歌”の奥には、こんな気持ちがあるんですよね・・・・たぶん、今でも。

「僕は大学まで野球一筋だったんですけど、肘を壊して野球ができなくなっちゃったんですよ。
ちょうどその頃おふくろが死んで、すごく荒れてたんです。 そんなとき僕を救ってくれたのが歌だったんです。
そんな歌を裏切りたくなかったし、聴いてくれた人にとって救いになるような歌を歌っていきたいです」


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