2023年11月11日
SASEBOふぉーく村
(佐世保)
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(第一部)
Dedicated To
Everytime You Go Away
Dead or Love
手紙
HOLD ON
ずっと
(第二部)
Cocoroの翼
泣いてんじゃない
Love Me Tender
忘れかけた空
Endless Road
(En)
Don't Stop!Carry On!
秘密基地

鳥栖駅ホームで噂のおうどんいただいて、電車に揺られてやってきました久しぶりの佐世保!
まぶしいほどに青い空と、陽に照らされて輝く海。少し風は強いけれど、それがかえって気持ちいい♪
前回の佐世保は、伊藤銀次さんとのジョイントライブ。あれからもう6年も経つんですね。
店内は「超」が付くほどの満員。一度広げた物販も撤収して、立ち見することにしましたー!
まずは諸岡さんが1人、客席の間を縫うように通ってステージエリアへ。
懐かしいお顔もたくさん見えていたようで、諸岡さんの表情もいつもと少し違う感じ。
何をやるか決めてないけれど…と、アコギをしゃらん、と鳴らして
"Dedicated To"で本日のライブがスタート。
港を見下ろす丘に…と、今日見てきた佐世保の光景が浮かぶ1曲。
また、この街で聴くことができて幸せでした…!
初手からなかなかに感極まったところへ、名バラードのカバーを。
昨日も歌われた"Everytime You Go Away"ですが、
声の表情も、紡ぎ出す空気感も全く違うのがライブの面白さ。
曲の終盤で恩田さんをコール、そこから音を重ねるのがイイ感じ。
今日は生ピアノではなくキーボードなんですね。
アップライトだと、どうしても壁側に向かって弾くことになるので
この3日間で初めて、正面から拝見できました!
1フレーズ置いて、今度は中さんもステージへ。
今日は珍しく(?)黒いシャツ。プラチナの髪が映えて渋い♪
3人が揃ったところで、Hand Clapと"Oh Yeah!"のCallを回して
"体より心が"のイントロへ。Jazzyな恩田さんの音がカッコいい!
フラットなステージは、満席のAudienceに至近距離でぐるりと囲まれるような形。
たくさん掲げられたギターたちの佇まいや壁の質感も雰囲気があって、今日の音や場の空気感によく似合います。
軽くMCを挟んで、強めのストロークのアコギがぴしりと空気を締めて"Dead or Love"
前の2曲とは対極的な、重いテンポと凄みさえ感じる声は、昨日とも一昨日とも違う熱さ。
間奏での、生ピアノよりもキレ感のあるKeyの音色とベースラインのイロっぽさ、
そこから一気にぐっと落としたトーンで歌い出す、この緩急に痺れました><
アウトロのKeyも最高にカッコよかったー!!
ひと息を入れて、MCかたがたの歌い語りから静かに繋がったのは"手紙"
それだけで空気を変えてしまうのが、いつもながら惚れ惚れするほどお見事。
1フレーズの短いコーラスを差し入れる中さんの声、そして諸岡さんが最後に見せた、
ふわりとした微笑みがココロに残っています…。
ゆっくりと最後の音が消えた後、「九州ツアー…と呼んじゃおう、最終日です!」という諸岡さんの言葉に、
フロアも一緒に「いえーい♪」と拍手喝采。
その波が引くのを待って、佐世保の空は温かく迎えてくれました…と"空"を。
九州入ってずっと雨模様だったのですが、今日、佐世保に来たら、眩しいほどの快晴!
数年ぶりに訪れた街で見上げた、真っ青な空を思いながら聴き入っておりました。
また1つ、「あの日の空」の光景を胸に刻んで…この地で聴けて幸せです。
3か所それぞれで思い出ができた、という諸岡さん。
ここで、フロアにいらしていたキャプテンコフィさんを引っ張り出して、
先日、YouTubeに九十九島で歌う動画をアップされていた"HOLD ON"を2人で。
キャプテン、突然のご指名にもさすがの対応力!
VPRO海賊団の皆さんはじめ、フロアでもチームで盛り上げてくださいました!
ここでしか聴けない見られない一幕、楽しかったー♪
拍手に送られてキャプテンが戻ったところで、熱くなった空気をさらりと洗うように
一音、アコギを爪弾いて"ずっと"を静かに歌い出す諸岡さん。
いつにも増して緩急のある今日のセトリですが、この転換が本当に自然なんですよね。
ラララ…♪のコーラスをフロアにも回し、最後はマイクから離れての生声で。
呼吸をはかるようにゆっくりと繊細な恩田さんのフレーズ、
抑えていても存在感のある中さんの音、そして諸岡さんのアコギの音色が重なる、
この3人ならではの揺らぎのある響きが最高でした…。
そして音が止まり、第一部が終了。
休憩中は、さながら同窓会のようにあちこちで笑顔と会話に花が咲きつつ、撮影大会となっておりました。

第二部は、諸岡さんが1人でステージエリアに入り、アコギを手に、久しぶりの"Cocoroの翼"を。
またまたフロアから飛び入りを呼び込み、最後は皆さんで"明日に向かって♪"と声を合わせる、和やかな幕開けとなりました。
そして恩田さん、中さんが客席を縫うように(そのくらいの満席!)入って、
それぞれの位置についたところで、諸岡さんはギターを置いてマイクを手に。
「好きなことを、好きな人たちと…」の言葉と、流れ出すピアノの音色。
"今"をそっと歌い出した諸岡さんの声に、表情に
この歌の「好き」というフレーズの深さはLove Songに留まらないんだな…と
改めて感じたシーンでした。
静かな余韻と優しい笑顔の後は、少し(?)長めのMCタイム。
「それじゃあ、この曲を」とギターを構えてからまた話し出す諸岡さん。
その瞬間、恩田さんがコケっとしたの、もちろん見逃してませんよ(笑)
気合いを入れすぎるとダメな曲だから、と今度こその難曲"泣いてんじゃない"
うねるベースと鋭いKeyに絡む、アコギの太い音色が迫力!こんな響きも出てくるものなんですね。
諸岡さんの声はいつにも増して伸びやかで、低く響かせる一節もフェイクも掠れ具合も艶っぽい!
ぐっと盛り上げて、転調前にアコギだけ鳴らすアレンジと、その後にくるハモサビに息をのみ、
ラストの"俺の…"の三重唱から、ぴたりと音が止まるところまで最高にカッコよかったー!!
今まで聴いた"泣いてんじゃない"の中で、一番好きかも。
やってやった!という感じの、何とも楽しそうな表情の諸岡さん。
フロアの手拍子を誘って"Love Me Tender"へ。前曲とのギャップがライブならではの醍醐味♪
あちこちで笑顔がこぼれ、"知ってる"方たちはハンドサインもばっちりキメてくれました!
続いては、やっぱり佐世保と言えば…この地で作られた曲、"忘れかけた空"ですよね。
イントロで感極まったように何度かうつむき、ぐっと堪えて歌い出した声の熱さに思わず身震い。
遠く遠く…と、思い出すようにも、急かすようにも聴こえる音と声のトーンにつれて、
満場のフロアを揺らす手拍子と、あちこちで振り上げられる腕。
刺さるピアノとベースラインに重なるフェイクに、ステージもフロアもVoltageは最高潮!
音が止まっても残る熱気の中、諸岡さんがこんなことを話してくれました。
「これまで、夢を見ようぜ!と言ってきたけど、夢じゃなくて一緒に道を歩いていくんだ」
「やっぱり"道"だったんだ、DreamじゃなくてRoad」…そんなことを昨夜、思ったのだそうで。
ふっと息をついて、Gt1本でゆっくりと、でもここまでのどの音よりも力強い響きで"Endless Road"
私にとっては、これも佐世保と言えば…の1曲。
何度か訪れた、諸岡さんの故郷でのライブ。その節目節目で流れていた曲。
あの時のこと、出会った皆さんのこと…ここまでの道と、ここからまた伸びていく道と。
も、色々なものがココロに渦巻いて、ボロボロに泣けました><
まさに絶唱!なラストフレーズを大きな拍手が包んで、本編が終了。
間髪を入れずのアンコールに、諸岡さんは再び客席からキャプテンを引っ張り出し、
2人で同じマイクに顔を寄せての"Don't Stop!Carry On!"
アンコールでコレ来るとは、ちょっと意外な選曲が嬉しい驚きでした。
"Oh Yeah!"のコールも華々しく、「本家」と共演したキャプテンの笑顔が何とも素敵でした♪
そして本当のラスト曲は、「今回のアルバムのタイトル曲を…」と"秘密基地"
立ち見はもちろん、カウンターの中まで埋まるほど満席のフロア。その1人1人に語りかけるような眼差しと、
あの日の青い空…と、歌いながらさっと笑顔で天を仰ぎ、手を差し伸べた動きが眩しいほどに鮮烈で…。
これを書いている今も、この時の情景が目の前に浮かんでくるようです。
今夜、この場所で、同じ時間を過ごした私たちの「秘密基地」。やっぱり佐世保のライブは感慨ひとしおですね。
たくさんの想いと思い出が増えた、長いようであっという間の3日間でした。
数年ぶりにお目にかかれた方や、配信を通して繋がり、実際にお会いするのは初めての方たち。
夜ごと、素敵な音を奏でてくださった恩田さん、中さん、そして何より、その出会いの起点である諸岡さんに感謝です。
またいつか、この街の空を見上げることができますように!

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