2023年9月23日
Chuck Berry
(札幌)
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手紙
Dead or Love
あの日
泣いてんじゃない
秘密基地
Love Me Tender
忘れかけた空
凹んでんじゃねえ
Endless Road
(En)
木蓮の涙
ずっと

「3人衆」復活のZOHMから1週間。ヒコーキ乗って、この1年で何と3回目の札幌にやってまいりました。
今回のすべてを動かしてくださったのは、札幌のバー「どうぶつえん」のしづ子ママさん。
桑名正博さんとの深いご縁から、去年の10月、シェリーさん・長友さんとのライブに足を運んでくださり、
初めてお会いしたママさんの「私が諸岡ケンジのライブをやる!」との宣言。
今夜のソロライブの実現は、その出会いとひとことから始まったのでした。
会場は、こちらも桑名さんと深い所縁のある老舗、Chuck Berry。チケットはSOLD OUT、フロアは満席!

まずは、ライトを浴びてカッコよさも倍増!な、しづ子ママのステージから。
来月、古希(…には見えない!)を迎えられるママさん、
実はもともとはシンガーさん。
歌声はもちろんのこと、ほんとにすべてがPhotogenicで…♪
迫力のある低めの歌声に、視線の流れ、表情、手の動き。
「魅了される」とは、こういうことを言うのでしょうね。
さらにお客様との軽妙洒脱、絶妙なやり取りも加わって、
すっかりフロアがいい雰囲気になったところで諸岡さんの出番。
今まで、ライブ中に弾き語りで歌うことは何度かあったけれど、
1人での「弾き語りライブ」はイベント以外では初かも?
幕開けの1曲は"手紙"
今夜、フロアを埋めているお客様は、諸岡さんを見るのも、その歌を聴くのも初めて…という方がほとんどのはず。
笑顔ではあるけれど、心なしか緊張を潜ませたような表情で歌い出した、その1音で。
間違いなく「諸岡さんの音の世界」が開き、空気の温度が変わったのが分かるほどでした…。
最初のMCから、自己紹介を兼ねて(?)の「北海道限定CMやってました!」と
"Dead or Love"をCMVer.で1フレーズ…からの改めてCDVer.で。
少し硬めなギターの音色が、この曲に最高に似合う!
重めのテンポに、渋さをマシマシに響かせる歌声がこれまた似合うー!!
しっとりと優しい音色と声だった1曲目とのギャップがまたイイのです…♪
続くMCでは、この方がいなければ今夜もなかった…すべてを繋ぐ、桑名さんのエピソードを。
次は、桑名さんの作ってくれた「月のあかり」のアンサーソングを…と言いかけて、
にっ、といたずらっぽい笑顔を見せた諸岡さん。
これを歌ってからにしよう!と、予定外だったらしい"月のあかり"をさらりと歌い出し。
わっ!!と盛り上がるフロアに笑みを返して、歌はそこから"あの日"へと移っていきました。
…これは、この場所だから、そしてしづ子さんの繋いでくれた今夜だから…なんでしょうね。
歌い終わった後の、ふっと遥か遠くを見上げたような一瞬の視線が心に残りました…。
そして、1人で弾き語りでやるのは初めてかも!と前置きしての"泣いてんじゃない"
"ここにいるんだ"の一節で腕をばしっと振り上げ、途中ではギターを止めてアカペラで歌い。
そして転調するフレーズの直前に入った、絶妙な間合いの一息。
もう、二度と同じもののない、弾き語りならではの瞬間瞬間を堪能させていただきました><
特にラストの "…誇り"の1フレーズに繋がるブレイク、鳥肌モノのカッコよさでした…!

歌で空気を変えるのも一瞬なら、それをトークで崩すのも??諸岡さんの得意技(笑)
今朝、池のある公園に散歩に行き、出会った年配の男性と2人でボートに乗ったそうで。
それだけでもなかなかに突っ込みどころ満載なエピソードではあったのですが
そこにまさかの突然のゲリラ豪雨で、池の上で逃げ場もなく、見事にぐっしょ濡れたと…。
9月にしては寒くなかった札幌ですが、風邪などひかなくてよかったよかった><
そんな話をしながらハープをセットして、奏でられたのは"空"のイントロ。
MCであれだけ和ませたフロアの空気を、ギター1つ、声1つで歌の情景に引き込む瞬間は、いつもながらお見事のひとこと。
アカペラに近いほど音を抑えた2コーラス目では、合間にアコギを軽く叩く響が一層の雰囲気を醸し出しておりました。
そしてここで、先ほどのしづ子ママさんのステージにも登場された、Keyのサトルさんが加わっての"秘密基地"
この曲に込められたNostalgiaに共鳴しているような、お客様の目線と表情が印象的でした…。
続いては、こちらもしっとりと"今"
諸岡さんの動きを見ながら、歌の呼吸を読むように音を重ねるサトルさん。
ラスサビ前に入った、転がるような音色のフレーズが素敵でした。
サトルさんは、札幌入りした昨日の夜、初めて会って音を合わせられたそうですが
寄り添う音色は、とても1度しか合わせたことがない、とは思えないほど。
大きな拍手が送られたところで、「手拍子いきますか!」と軽やかにリズムを刻む諸岡さん。
"Love Me Tender"とくればすっかり定番の?ハートサイン。
諸岡先生の直伝により(笑)前回お越しくださった方はもちろんのこと、
初めての皆さんも両手で大きなハートのハンドサインを作って、笑顔で参加!
もちろん私も、例によって撮影を放り出して参加です♪
今日も、ほっこり温かな一体感が最高でしたー!
再びMCを挟みつつ、そのまま"忘れかけた空"のイントロを歌い語りで。
初心を忘れないように作った曲です!と手拍子を煽り、音も声もフロアもさらにヒートアップ。
そしてその熱は、"凹んでんじゃねえ"でさらに倍増!
沸き起こるHand Crap、そしてKeep On!のフレーズでは拳を上げての大コールも。
歌につれて、くるくると変わる諸岡さんの表情(いい顔をされてたんですよ、ほんと)を見ながら、
繋がった…なんて言葉が脳裏に浮かんできたシーンでした。
そして声にその熱を宿したまま、「ずっと終わることのない旅が…」と
ライブ本編、ラストの1曲は"Endless Road"
手を伸ばせば届くほど近いのに、はるか遠くを見つめるような表情で。
この歌を初めて「新曲」として聴いたのは、確か20年くらい前。
「秘密基地」がリリースされた時、なぜこれが初音源として入ったのか、
しかもラスト曲として収録されたんだろう…と思っていたんですよね。
今夜、その理由の片鱗が垣間見えたような気がしました…。
圧倒されている間に、曲は終盤へ。
ラスサビのフェイク気味の声に、万感交到る…の感でした!
再び起こる大きな拍手の中、諸岡さんは一度ステージを降りてフロアへ。

ここで私には1つ、大切なミッションがございまして(笑)
それは、アンコールに応えて再度ステージへと向かう諸岡さんに、隠しておいた花束を贈呈…を装ってお渡しすること♪
ステージに戻った諸岡さんは、お花をしづ子ママさんへプレゼント!
実はこちら、昨日こっそり諸岡さんとご相談して仕込んだサプライズ。
来月お誕生日を迎えられるママさんに、ささやかながら古希のお祝いを。
無事にびっくりしていただくことができましたー♪
そのまま、せっかくだから2人で1曲やりましょう、と諸岡さん。
Keyのサトルさん、Saxのマーボーさんも加わっての"木蓮の涙"
昨年、ママさんと初めてお会いした時に聴かせていただいたこの曲。
まさか、あの時の会話がステージで実現するとは…!
音の余韻が残る中、さらに大きな拍手に応えての再アンコール。
「最後に1人で…」と、"ずっと"を弾き語りで。
つぶやくような、語りかけるような、優しい瞳と声に包まれて、本日のライブの幕が下りました。

たくさんの方がCDを手に取ってくださり、"秘密基地"はその場で、その後には"Estrange"も完売!
ライブの最中に「今の歌はこれに入ってる?」と購入してくださった方も。
今回も本当にたくさんのご縁と、それを繋ぎ合わせている人のこころと、行動と、
そして偶然と必然と…。
色々な意味での「約束の地」、札幌。
その、同じ場と時間に身を置くことができて幸せでした…!
改めて、諸岡さん、子ママさん、そしてお会いできた皆々さまに感謝です。
今夜も忘れられない時間をありがとうございましたー!

…自分にとっても、ありえないような偶然が起こった今回の札幌旅。
いやほんと、こんなことってあるんですねえ…。

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