大阪〜名古屋と巡ってきた東名阪ツアー「秘密基地」、あっという間の最終日はお馴染みクロコダイル! そぼ降る雨もライブが始まる頃には上がり、会場はライブ前特有の期待感からの熱気にあふれておりました。 今夜のメンバー: 小南数麿さん(Gt) 中野周一さん(Drs) 恩田直幸さん(Kb) 住吉中さん(Ba) そして土方隆行さん(Gt)を迎えた、豪華すぎる顔ぶれ! メンバーの皆さんに続いて、黒のワントーンで登場した諸岡さん、 「最終日になります!」の一言で、今夜は"体より心が"からスタートです。 これだけフロントで本格的なツインギターは久々!ということで、 追える限りで弾き分けも追っかけてみたいと思います♪ まずはメインフレーズを麿さん、インターバルのソロは土方さん。 続いては恩田さんのピアノから始まる"Lady"。 カウントでアコギ、そしてこちらもイントロのメインフレーズを麿さんが。 …どうも、今回のツアーではこちらの歌詞が鬼門のようですね(笑) "明日を照らす…"と右手を高く掲げた諸岡さん。 そこから土方さんのソロ後に、すべての音がぴたりと止まり、ブレイクから手拍子を誘ってアコギ1本で再開。 今回の、この少し変化球なアレンジが大好きなのですが、今夜はひときわ緩急が冴えてましたねー♪ 軽やかなリズムが続いた後は、メンバー紹介のMCを挟んで"手紙"へ。 弾き語りでの歌い出しを聴きながら、改めて…アコギの音、綺麗ですねえ。 いい感じに硬くて、適度に柔らかくて、フル編成の中でもしっかり立ってる。 ラスサビの後は、語りかけるようにアコギ1本で、マイクから離れての生声ー! そこから再び音が重なり、そして最後に微かに響かせたツインギターに 序盤から「秘密基地」の世界に惹きこまれる1曲でした…。 そして、今夜の"空"はアコギに麿さんのGtを乗せた、アカペラのような歌い出しから。 ゆっくりとしたテンポと絶妙な間合い、いつもより少しだけ歪みのかかった諸岡さんの声が絶品! サビの1フレーズを歌った後に、麿さんをコールしてのソロ、続いて土方さんのコールとソロ。 それぞれの個性の聴き比べができるという、とてつもなく贅沢なイントロでした>< 1コーラスは諸岡さん+ツインギターだけだったので、周ちゃんは叩いていなかったわけですが ふっと見たら、すっごくいい表情で歌ってたんですよ…。 2コーラスから入るバンドの音に、土方さん&麿さんのWのスライドが重なって、 どこまでもストレートに、時に心を振り絞るかのようにも聴こえた、諸岡さんの歌声が圧巻。 何だか、本当に空を振り仰ぎたくなるような。(先日、千葉で実行して最高の気分を味わいましたが!) …が、歌の余韻もさめやらぬうちに「ハープ吹く予定が、違うキーの持ってた…」と話し出した諸岡さん。 今回のコンセプトは「忘れ物を探す旅へ」って、それとは違うんじゃ(笑) 「あ、あった。また今度ね」と足もとからハープを拾い上げたところで 「そこだけやろうか」とすかさず突っ込んでくる麿さん、さすがすぎます♪ ということで、急遽サビからリトライ。 こんなことが起こるのも、ライブの醍醐味!(いや、滅多にないけど。) 続くMCでは、"昔はよくギターの弦を切ってた"のエピソード。 当時のライブに来ていて、この弦もらった人も多いんじゃないかな(笑) そして、続けていればこんな日も…とタイトルコールからの"HOLD ON"。 諸岡さんは2コーラス目に入ったところで、ギターを置いてマイクを手に。 動きがフリーになるハンドマイク、やっぱりいいですねえ♪ 右へ左へ、自在に移りながらのアイコンタクトと煽りに、フロアも一緒に拳をあげて! この曲でイメージするのは、エンディング映像の印象も相まって夕焼け色の空。 もしや"忘れかけた空"に続くセットリストには、そんな繋がりもあったのでしょうか。 諸岡さんは再びアコギを構え、1人ずつコールしながら土方さん→恩田さん→中さん→麿さん、 そして手拍子を煽って周ちゃんへとソロ回し。 それぞれフレーズも音色も個性的で、またまた贅沢すぎるイントロですねコレ…。 (ベースソロに聴き惚れ&見惚れて、そこだけ撮影おろそかになったのはナイショ><) 周ちゃんのカウントから、一気にお馴染みのイントロフレーズへ。 メインのリフを麿さん、そこに細かく刻まれる土方さんのカッティングがすごく効いていて。 間奏、恩田さんのオルガンソロから歌に戻ってくるところも熱かったー! 終盤では麿さんがソロ入れた後に土方さんを指差し、それに応えて今度は土方さんがソロを。 そこからユニゾンになって、お2人ならではの音の競演、たっぷり楽しませていただきました♪ そしてラスト近く、歌いながら手を胸から前へピッ、と出した諸岡さんが強烈に印象に残ってます。 歌終わりのMCは、今日の土方さんはNewギター!なんて話題からギタリスト2人のトーク。 (麿さんと土方さん、今回が初対面なのだとか…それなのに、あの音の呼吸感ですかー!!) 土方さんが掲げて見せてくれた、深いブルーのギター。新機なのに、こなれたような剥げが…。 ギターにもダメージ塗装、なんてあるんですねえ。デニムみたい。 ひとしきりの後は、一部最後の曲"Eternity"を…こちらもハンドマイクで。 先ほどまでの空気を一変させる歌声と表情は、いつもながらお見事の一言。 間奏は土方さんがソロを取り、諸岡さんはアウトロ前にマイクを置いてステージから袖…ではなくフロアに。 そのままラストでフロアからタオルを投げ入れて、第一部が終了。 第二部は、BGMに流れていた"Estrange"を1フレーズ。 アコギで"Love Me Tender"、カウントからのイントロで跳ねる諸岡さん&麿さんが可愛い♪ そして、さすがリピーターも多い東京。ハートのハンドサインもたくさん上がりました! フィンガーハートしながら、ちょっと声に照れ笑いが混ざるのがたまりません>< …個人的には、定番のタイミング以外で1か所、ひょいっとそこだけフィンガーしたら 同じとこで諸岡さんも出していて、何となく幸せになりました(笑) ほんわりと和んだ空気は、"今"のひと声で淡くその色を変えて。 ゆっくりと視線を巡らせながら歌いあげる諸岡さんの声に、思わず深呼吸をひとつ。 終盤、ピアノだけで歌われたサビの響き、最高でした…>< MCでは、麿さんとの思い出とかつての駒沢公園でのエピソードから"All of My Love"。 最近のライブではあまりやっていなかったこの曲。しかもバンドで聴くのなんて何年ぶりかな。 さすがファイナル、曲順だけじゃなく選曲も少し変わってるんですね。 土方さんの奏でる細かい旋律と、麿さんのソロ。転がすようなKeyの響き。 そして今回、ほんとにアコギの音が気持ちよくて、バンドとスイッチでの弾き語りが引き立つ! アウトロのメインフレーズは土方さん。その直後に音を止めて、アコギ1本のストロークに。 一拍置いて、ラストに向けて入ってきたベースラインの響きが最高に艶っぽくて、すっかり耳を奪われておりました>< 音終わりに一言を繋いで、諸岡さんが"泣いてんじゃない"のイントロをかき鳴らし…た途端、 メンバー全員が諸岡さんを「え?」という顔で見上げ…アレ??とまさかの曲順間違い! 麿さんと周ちゃんがジェスチャー&どう聞いても人外語(笑)で突っ込んで、MCに逆戻り! ここでは、高校の同級生さんの話題を。 大阪は野球部、今日はバスケ部の方がご来場! バスケ部ってことはMさんだー!と、 かつて佐世保でお会いした顔がすぐ脳裏に♪ 今回のツアー、本当に思わぬ再会が山ほど。 そして改めて次の曲、恩田さんのピアノで アルバムタイトルの"秘密基地"。 歌詞とリンクするかのように送る目線に、 ギターを小脇にして歌う姿が似合っていて。 表情や手の動きも「歌」なんですよね。 ゆっくりと、ゆったりと手を舞わせて紡ぐ歌声は、はるか遠くへと想いを運んでいくようで…。 "宝物…"と、胸に一瞬手を当て、呟くようにも聴こえた歌声の後、マイクから離れてのひと声のフェイクの鮮烈さと、 重なる土方さんのソロの音色に、じわりと視界が霞んできたのでした>< 最後のピアノにつれて、ライトがセピアから深まっていくのも素敵でした…。 一番はもちろん音なのだけれど、本当にそこにある"全部"がライブ。 切り取られた場面や言葉ではきっと伝わらない、だから足を運んでほしい! 最後の余韻をアコギで繋いだ"泣いてんじゃない"。 ここに来て、さらに声の響きが艶を帯びる諸岡さん。 イントロで語った言葉と、歌声で伝わる言葉以上の"語り"と。 この曲の、ライブを重ねるたびに起こる変化をこれからも見ていたい…! それが、ここしばらくのライブでずっと感じていること、なのです。 ここからは後半に向かって一気呵成。 「行くかー!」のシャウトで"アンジェリーナ"。大阪・名古屋では第一部の幕開け曲だったこれ、ここに持ってきましたかー! もともとギターの印象が強い原曲、今夜は最初のリフから土方さん&麿さんのハモりで迫力倍増。 アウトロではお2人がフロントに出てそれぞれソロ…からの再びハモり…と、ツインギターならではの見せ場たっぷり! そして、曲順が並び変わったから…だけではないのでしょうが、音&声の彩度の鮮やかさが何よりの聴きモノでした♪ 皆さんに向けて…とMCを挟んで、"エール"をタイトルコール。 気持ち重めに聴こえたテンポが逆に熱くて、フロアのあちこちで拳が高く上がっておりました! 「さあ翔べ!」と大きく両手を広げた諸岡さん。 途中、アコギだけで歌う1フレーズ、そこからの中さん&恩田さんのコーラスが熱かったー! 曲終わりで暗転したステージに、麿さんの弾くイントロが響きわたり。 場内の熱量は、もう1つの応援歌"凹んでんじゃねえ"でさらに加速。 飛び出すステップにハンドアクション、時に勢いのままに歪ませる声も最高のライブ感♪ 中盤、フロント3人が中央に集まって、まずは土方さん、そして麿さんのソロ合戦! そこからドラムとアコギをバックに、本日の"Keep On!"タイム(笑)がスタート。 メンバーを1人ずつ呼びながら、それぞれが"Keep On♪"…マイクのない周ちゃんは生声で! さらには「お客さんも!」とフロアを煽って。コールに合わせて一斉に上がる腕、壮観でした。 何度目かの"拳を上げろー!"がシャウト気味になっていたのが最高にカッコいい♪ 最後は畳みかけるようなツインギターとサビのリプレイで捲り上げて、熱く熱くの第二部が終了。 フロアの拍手はそのままアンコールへと変わり、諸岡さん1人がステージへ。 「東名阪、できました!」と爪弾き始めたのは"Estrange"。やっぱりここで来ましたか。 アンコール1曲目、大阪では"あの日"、名古屋では"ずっと"。曲目は違っても、どこか共通する想いを感じる歌たち。 駆け抜けたそれぞれのステージが脳裏に浮かんで、またまた目頭が熱く。じっと噛みしめて、目を閉じて聴き入りました…。 歌終わり、諸岡さんはゆっくりと"Endless Road"を爪弾きながら、メンバーを1人ずつステージへ。 まずは土方さん。続いて周ちゃんを呼び入れたあたりで、諸岡さんのギターを弾く手が止まり。 この日、ドラム周りにマイクがなかった周ちゃん。今回の東名阪は、周ちゃんが「やろう!」と言ったことで実現した…という 諸岡さんの言葉に、一度セットに座ったところを外に出てきて、中さん用のマイクで話してくれました。 レコーディングへの参加から、去年のBLUE MOODでの久々の共演。そして、今回のまさかの東名阪ツアー。 Jack Bitesからの"あの日"が今に繋がってるんだな…なんて思ったら、不覚にもポロリ。もー、ひとことで泣かせやがってー>< そして、新アルバム【秘密基地】誕生の立役者、中さんは登場するなり「長崎弁で歌える曲、作ろうよ」と。 それに応えて、"あの日"の佐世保弁Ver、久しぶりに聴く"あん日"を1コーラスまるっと歌ってくれました…♪ 歌う間に、「よかねー♪」と"九州代表"麿さん、続いて恩田さんもステージに戻ってコメントを。 ラストの1フレーズ、歌詞を変えてのメッセージもよかったー! そして、改めて「東名阪、ありがとうございました!」と ツアー最後の1曲、本当のラストソングは"Endless Road"。 諸岡さんは歌いながら早々にギターを置いてマイクを手に。 視線は何度もメンバーやフロアを巡り、時に遥かを振り仰ぎ…。 ラスサビ前のソロは土方さん。その肩を抱く姿にも感無量>< 大阪で聴いた時とも、名古屋の時とも違う感情に揺られつつ、 諸岡さんの指し示す手の"先"を見つめておりました。 そこにあるのは、きっと終わりなき旅。 (気持ちは一緒に)駆け抜けた東名阪ツアーは、これにて完走。 それぞれの場所で、その時限りの「最高」を見せ続けてくれた諸岡さん、メンバーの皆々さま。 各地でお会いした懐かしい顔、お声をかけてくださった方、そして同じ時を共有した、たくさんの皆々さま。 ココロにひとつ、またひとつ…と、忘れられない「秘密基地」が増えました。ありがとうございましたー! (備忘録:今回の物販コーナー) クロコと言えば…のPool Table! 名残りのアクリル板をポスターホルダーに。 ←Back to Live Report Menu |