同じ場所でのライブでも、その時その時でまったく趣きも色合いも変わるのが生の醍醐味。 今宵は前回から1週間もあかず、で再びのZOHM。ここでしか聴けない"ヒジケンリク"へ♪ 幕開けは、"父子鷹"のツインギター全開!の"Top to the Mountain"。 少し重めの音とテンポで、初手から厚い&熱い! そして何より声の強さが引き立つアレンジと音色たち。 付かず離れず重なる音はぴたりと響き合うのに、 それぞれがこんなに立つものなんですねえ♪ イベントも楽しいけれど、やっぱりライブは違う! 続く"Lovin'"で、それをさらに確信。 EG2本に囲まれる中、サビはあえての?アコギ。 ライブ定番曲の1つですが、そのたびに色が違って 音が印象的な回、熱さに背を押される回。 今日はひとこと、「何て声なのー!!」でしょうか。 間奏のソロ回しは、土方父→土方息子→土方親子♪ 歌っている間も、ギターソロを浴びている間も、とにかく表情も全身も楽しそうな諸岡さん。 イントロの1節を爪弾きながら「懲りずに作れることが幸せ」と、改めて告知された新アルバム。 フロアからの大きな拍手の中、新アルバムから"手紙"を。 アコギの音色に絡まる、哀愁を帯びた土方さんの音色が何とも言えず…。 そして歌い出した諸岡さんの声は、思わず絶句するほどの響きで。 どうしたんですか今日。いや、いつもイイわけではありますが、今日はかなり別格。 ほぼ弾き語りの中、遠い空へと伸びていくような声に、絶妙なトーンで重なる音色。 ラスト近くの少しひずませた響きに乗って、声にさらに余韻が加わったような。 続くMCで話された日記のエピソード、あの日の空は確かにここに繋がっているんですね。 サビから入る"空"。視線とともに伸びやかに抜けていく声の響きと、スライドギターの音色。 これまで幾度か聴いた中でも、今日はとみに音がしっかり聴こえてくるような…。 新アルバムの中の、My Most Favorite♪ 「作ってよかった、と思う1曲になりました」 歌終わりの、そんな一言が印象に残っています。 続いてはライブならではのお楽しみ! 軽やかなリズムの"Love Me Tender"。 あの音倉の一夜からの、ハートのハンドサイン♪ アタマか中か、で人によってタイミングが2パターンあるんですよねえ。 …ちなみに私は中派(笑)なのですが、見ているとアタマ入れの人の方が多いかな? 自然と笑顔になれる、ストレートに可愛い1曲にほっこりと一体感が生まれたところで、あっと言う間に第一部のラストへ。 "忘れかけた空"は、イントロから理久音くん→土方さんへと繋がるソロ回し! 座ってる場合じゃないな!と立ち上がった諸岡さん。ギターを持った3人の並びが最高にカッコよかった♪ 第二部の冒頭は、父子鷹の2人がステージへ。 まずはオリジナルのインスト、"STORM RIDE"。 重なって、離れて、追って、そしてまた重なって… そんな2本のギターの音が本当に気持ちいい! 曲終わりのお2人の笑顔も最高でした♪ そこへ、ニコニコと拍手していた諸岡さんが 「"父子鷹"プロデューサーの諸岡です」と登場(笑) 新アルバムから、土方さん&理久音くんがレコーディングに参加された1曲、"Lady"を。 理久音くんのイントロに、諸岡さんのアコギと土方さんのリードが入るアレンジ。この感じ、好きかも! アルバムでも印象的だった、メインのフレーズは土方さん。3本のギターの、それぞれ異なる響きがあまりにも気持ちよくて。 インターバルの2人Gt、そこからの1ブレイク。この間合いがたまりません♪ もう1曲、続けて新アルバムから"今"。 アコギ1本で歌い出した声があまりにも優しくて、柔らかくて…。 僅かに掠れる語尾の余韻と、そこに幽く重なるエレキギターの響き。 緩む涙腺に霞みまくる視界の中、穏やかで深い声&音色に聴き惚れておりました…。 この曲の1フレーズを初めて聴いたのは、確かもう2年以上前。 ずっと1フレーズだった歌が繋がって、アルバムに入るなんて感無量です! MCを挟んで、しっとりとした空気を吹き飛ばすような? 「誰が一番ギターが上手いか!」なんて一言で始まった3人でのカッティング。 ドラムがいないんで…とリズムマシンも加わって、あ、これは"SHOUT"ー! 初めて聴いた、さんがい亭さんでのアレンジがあまりにも衝撃的にカッコよくて、個人的に"ヒジケン"と言えばコレ!なのです。 フロアの熱も上がる一方で、何よりステージの諸岡さんたちがとにかく楽しそう! 歌終わりのMCでは、"SHOUT"はCM曲(Heart to Heartですね)のカップリングで… なんて話題から、"7月の女神"をさらりと、そして"夢の隣に"をまるっと1コーラス♪ 次にやる曲は…と日詰さんのお名前が。 スローに、そして少し強めのアコギのストロークから"HOLD ON"。 色々な想いも相まって、私にとってはどこか切なくもなる1曲…なのですが、 それでも感傷的になりすぎないのは、ひとえに諸岡さんの歌声の力。 あー、だから"HOLD ON"なんだな…と、ひとりしみじみと噛みしめておりました。 第二部ラストは、一気に勢いを上げて"凹んでんじゃねえ"。元気出るんですよねコレ。 みんなで拳を上げて、ココロの中で叫ぶのは「Keep On!」。 土方さんも理久音くんもCall!…本当に声を合わせられるまで、もう少しかな。 アウトロの2人でのソロ回し、そこからメンバー紹介で再びのソロ。圧巻でした! そしてアンコール。 アルバムのタイトル曲を…と、"秘密基地"を。 聴くたびに色々な情景が浮かんでくる1曲。きっと、それは誰もが心の奥深くに眠らせている場所。 夏の音倉マンスリーから、音を変え、色を変えながらさらに深まった「秘密基地」の世界。 木更津HappyHappyで始まり、ZOHMで終わる2022年のライブ。本数も楽しみ方も、少しずつ取り戻せてきたようです。 今日の空は、そして明日見える空は何色でしょうか。 また次のライブで、新しい光と出会えることを楽しみに…♪ 本年も、ありがとうございました! ←Back to Live Report Menu |