2022年11月19日
ZOHM DREAM DINER
(明大前)
MENU
(第一部)
Top to the Mountain
Lovin'
手紙
Love Me Tender
忘れかけた空
(第二部)
STORM RIDE
Lady
SHOUT
HOLD ON
凹んでんじゃねえ
(En)
秘密基地

同じ場所でのライブでも、その時その時でまったく趣きも色合いも変わるのが生の醍醐味。
今宵は前回から1週間もあかず、で再びのZOHM。ここでしか聴けない"ヒジケンリク"へ♪

幕開けは、"父子鷹"のツインギター全開!の"Top to the Mountain"
少し重めの音とテンポで、初手から厚い&熱い!
そして何より声の強さが引き立つアレンジと音色たち。
付かず離れず重なる音はぴたりと響き合うのに、
それぞれがこんなに立つものなんですねえ♪
イベントも楽しいけれど、やっぱりライブは違う!
続く"Lovin'"で、それをさらに確信。
EG2本に囲まれる中、サビはあえての?アコギ。
ライブ定番曲の1つですが、そのたびに色が違って
音が印象的な回、熱さに背を押される回。
今日はひとこと、「何て声なのー!!」でしょうか。
間奏のソロ回しは、土方父→土方息子→土方親子♪
歌っている間も、ギターソロを浴びている間も、とにかく表情も全身も楽しそうな諸岡さん。
イントロの1節を爪弾きながら「懲りずに作れることが幸せ」と、改めて告知された新アルバム。
フロアからの大きな拍手の中、新アルバムから"手紙"を。
アコギの音色に絡まる、哀愁を帯びた土方さんの音色が何とも言えず…。
そして歌い出した諸岡さんの声は、思わず絶句するほどの響きで。
どうしたんですか今日。いや、いつもイイわけではありますが、今日はかなり別格。
ほぼ弾き語りの中、遠い空へと伸びていくような声に、絶妙なトーンで重なる音色。
ラスト近くの少しひずませた響きに乗って、声にさらに余韻が加わったような。
続くMCで話された日記のエピソード、あの日の空は確かにここに繋がっているんですね。
サビから入る"空"。視線とともに伸びやかに抜けていく声の響きと、スライドギターの音色。
これまで幾度か聴いた中でも、今日はとみに音がしっかり聴こえてくるような…。
新アルバムの中の、My Most Favorite♪
「作ってよかった、と思う1曲になりました」
歌終わりの、そんな一言が印象に残っています。

続いてはライブならではのお楽しみ!
軽やかなリズムの"Love Me Tender"
あの音倉の一夜からの、ハートのハンドサイン♪
アタマか中か、で人によってタイミングが2パターンあるんですよねえ。
…ちなみに私は中派(笑)なのですが、見ているとアタマ入れの人の方が多いかな?
自然と笑顔になれる、ストレートに可愛い1曲にほっこりと一体感が生まれたところで、あっと言う間に第一部のラストへ。
"忘れかけた空"は、イントロから理久音くん→土方さんへと繋がるソロ回し!
座ってる場合じゃないな!と立ち上がった諸岡さん。ギターを持った3人の並びが最高にカッコよかった♪

第二部の冒頭は、父子鷹の2人がステージへ。
まずはオリジナルのインスト、"STORM RIDE"
重なって、離れて、追って、そしてまた重なって…
そんな2本のギターの音が本当に気持ちいい!
曲終わりのお2人の笑顔も最高でした♪
そこへ、ニコニコと拍手していた諸岡さんが
「"父子鷹"プロデューサーの諸岡です」と登場(笑)

新アルバムから、土方さん&理久音くんがレコーディングに参加された1曲、"Lady"を。
理久音くんのイントロに、諸岡さんのアコギと土方さんのリードが入るアレンジ。この感じ、好きかも!
アルバムでも印象的だった、メインのフレーズは土方さん。3本のギターの、それぞれ異なる響きがあまりにも気持ちよくて。
インターバルの2人Gt、そこからの1ブレイク。この間合いがたまりません♪
もう1曲、続けて新アルバムから"今"
アコギ1本で歌い出した声があまりにも優しくて、柔らかくて…。
僅かに掠れる語尾の余韻と、そこに幽く重なるエレキギターの響き。
緩む涙腺に霞みまくる視界の中、穏やかで深い声&音色に聴き惚れておりました…。
この曲の1フレーズを初めて聴いたのは、確かもう2年以上前。
ずっと1フレーズだった歌が繋がって、アルバムに入るなんて感無量です!

MCを挟んで、しっとりとした空気を吹き飛ばすような?
「誰が一番ギターが上手いか!」なんて一言で始まった3人でのカッティング。
ドラムがいないんで…とリズムマシンも加わって、あ、これは"SHOUT"ー!
初めて聴いた、さんがい亭さんでのアレンジがあまりにも衝撃的にカッコよくて、個人的に"ヒジケン"と言えばコレ!なのです。
フロアの熱も上がる一方で、何よりステージの諸岡さんたちがとにかく楽しそう!
歌終わりのMCでは、"SHOUT"はCM曲(Heart to Heartですね)のカップリングで…
なんて話題から、"7月の女神"をさらりと、そして"夢の隣に"をまるっと1コーラス♪
次にやる曲は…と日詰さんのお名前が。
スローに、そして少し強めのアコギのストロークから"HOLD ON"
色々な想いも相まって、私にとってはどこか切なくもなる1曲…なのですが、
それでも感傷的になりすぎないのは、ひとえに諸岡さんの歌声の力。
あー、だから"HOLD ON"なんだな…と、ひとりしみじみと噛みしめておりました。

第二部ラストは、一気に勢いを上げて"凹んでんじゃねえ"。元気出るんですよねコレ。
みんなで拳を上げて、ココロの中で叫ぶのは「Keep On!」。
土方さんも理久音くんもCall!…本当に声を合わせられるまで、もう少しかな。
アウトロの2人でのソロ回し、そこからメンバー紹介で再びのソロ。圧巻でした!
そしてアンコール。
アルバムのタイトル曲を…と、"秘密基地"を。
聴くたびに色々な情景が浮かんでくる1曲。きっと、それは誰もが心の奥深くに眠らせている場所。

夏の音倉マンスリーから、音を変え、色を変えながらさらに深まった「秘密基地」の世界。
木更津HappyHappyで始まり、ZOHMで終わる2022年のライブ。本数も楽しみ方も、少しずつ取り戻せてきたようです。
今日の空は、そして明日見える空は何色でしょうか。
また次のライブで、新しい光と出会えることを楽しみに…♪
本年も、ありがとうございました!

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