「次のライブは、生のグランドピアノがある所でマンスリー!」 諸岡さんのそんな一言と、初めましての組み合わせ。 加えて、製作中のアルバム"秘密基地"からの曲もお披露目ということで、いつも以上に期待わくわくの本日。 下北沢の駅からすぐの、Com.Cafe音倉さんに初めて行ってまいりました。 メンバーは、6月のZOHM DREAM DINERにも登場されたベースの住吉中さん、ピアノに牧野信博さん。 そしてステージに鎮座するグランドピアノ。 客電が落ちてライトが当たると、何とも素敵な空気感に…♪ 第一部-Estrange-、まずは"Lovin'"でライブがスタート。 スローに流れ出すアコギの音に、響き渡る諸岡さんの歌声。 底を支えるベースと、挟まれるピアノの音色が最高に気持ちいい>< 音数はそれほど多くないのに、響きがとっても深くて豊か…。 少し乾いたアコギの鳴りが効いてて、1曲目から世界観たっぷり! 続く"風の中のストーリー"は、ピアノに乗せた短いMCから。 ライブやCDで何度も聴いている1曲ですが…違う曲みたい。 「秘密基地、開演です」 諸岡さんの言葉と、そこからのカウントで少しテンポアップ。 それでもいつもより、少しゆったりと流れる音と歌声に、 ステージ背後のブルーのライトがよく似合っておりました。 音もさることながら、このステージって色が綺麗! 最後に響いた低いピアノの音、何とも言えず素敵でした…♪ 曲終わりの拍手の中、さらりとメンバーの紹介を挟んで、"ずっと"へ。 ピアノとアコギだけの歌い出しに、重なってくる細やかなベースの音がさらに歌を引き立てていく感じ。 この感じ…言葉でうまく表現できないけれど、 バラードに似合う音たち…とでも言えばいいのでしょうか。 ネックに指を滑らせる音まで、歌の空気にピタリと合っていて。 こういうのがあるから、ライブはやめられないのです>< そしてホリゾントの赤と、ライトのブルーに染まって まるでモノクロのフィルムのようにも見えるステージ。 曲は今日一番の予想外だった、"さよならを消せなくて"。 まさか、生ピアノでこの歌が聴ける日が来るとはー! ラストに響いた、"I Miss You…♪"の一声の余韻、絶品でした…。 今日はあまりしゃべらないつもりだったんだけど、と前置きしてのMC。 平均年齢が60歳を超えるステージは初めて、なんて話題から、 第2部では新しいアルバムの曲をやります、と。 新曲たち、すでにここまでに2年かかっているのだそうで…。 そして、ライブでもお馴染みになってきた"Cocoroの翼"から 拍手がいつしかHand Clapに変わり、"忘れかけた空"へ。 イントロでの中さんのソロ、そして牧野さんのソロ。 牧野さん、ソロの前に立ち上がって一礼…の仕草が可愛らしい♪(失礼) 少し遅めのテンポ、激しくも大きくもない音なのに、ものすごい熱量。 諸岡さんの声も一音ごとに熱と艶を増していくような。 ライブでも定番の1曲ではあるのですが、今日のコレは出色ー!!! それぞれの音と諸岡さんの声が共鳴しあって、最大限に活きている感じ。 もっともっと!とフェイクする諸岡さん。熱を増す音の力に圧倒されて、渦の中にいるような感覚でした>< そんな熱を場に篭らせたまま、第一部が終了。 しばしの休憩を挟んで、客電が静かに落ち…第二部-秘密基地-が開幕。 暗い中、牧野さんだけがピアノの前へ。そして、指先から紡ぎ出されたソロ…何て繊細な音。 どこまでも綺麗で、でもどこか刹那的な響き。 そこに、諸岡さんがまるでアカペラのように静かに歌い出した"今"。 1つ1つをかみしめるように、言葉を丁寧に音に乗せていく、わずかに掠れた声。 そんな諸岡さんの歌声と、おさえた音色たちに思わず涙…。 特に印象的だったのは、"生きて…"の1フレーズ。語尾の声の抜けだけで切なくなるほど。 空気の揺らぎ、かすかな表情の動き。やっぱり、これも生ならではの醍醐味です…。 続いての"手紙"では「歌で手紙を皆さんにお届けします」と。 今回の新曲たちの中でも、特にメロディと詞から情景が映像で浮かんでくる1曲なのです。 音と声の重なり具合が気持ちよくて、とっても優しい響き。 こちらの音倉さん、フロアのどこに立っても 音のバランスがよくて、とーっても聴きやすいんですよね。 秘密基地、というアルバムの門出を…とアコギを爪弾き、 これもライブ初お披露目となる"Love Me Tender"。 先行して配信で聴いていたのですが、化けましたねー! Hand Clapを誘われたフロアからは、アドリブで可愛いハンドサインも♪ 歌終わりには、「俺、この歌スキなの!」と満面の笑顔でリフレインする諸岡さん。 "愛してる♪"のハートのハンドサイン、定番にしましょうか(笑) 製作中のアルバムは10曲の構成となるのだそうで、9曲まで出揃ったところで 10曲目、どうしよう…と紆余曲折がいろいろの結果、生まれてきた曲を…と"空"。 "手紙"が情景が浮かんでくる歌だとしたら、 こちらは"歌の世界が見える"…とでも言いましょうか。 今、ここにいる場所を透きぬけていくような。 そして、「一生、音楽をやる。終わらない!」と タイトルコールからの"Endless Road"。 初めてこの曲をライブで聴いたのは、もう20年近く前。ぶわーっと思い出があれこれと>< こんなにスローなのに、こんなに強い曲でしたっけ。声の力がすごい。 そしてラスサビ前に入った、ベースの1フレーズが最高でした…! 少しクールダウンするように、優しいピアノの音色に乗せたMC。 諸岡さんが、「一生懸命」という言葉を繰り返し口にされていたのが印象的でした。 ラストの1曲は、アルバムのタイトル曲となる"秘密基地"。 ピアノだけで入る歌い出しに、どこか遠くを見つめるような諸岡さんの表情。 先日のライブでいただいたCDに入っていた1曲ですが、それともまた全然違う。 ゆっくりと、指先があたたかくなって、気づけば涙腺もゆるんでいて。 最後の音がひいた余韻の中で、深い息をひとつ。 間髪を入れずに起こるアンコールに応えて登場した諸岡さん、フロアを回りながら1人1人にプレゼントのCDを手渡し♪ アンコールはみんなへの応援歌、"エール"! まだ声を合わせることはできないけれど、自然に拳の上がるフロア。 新しい始まりの夜。 素敵な音をたっぷり聴かせていただきました。ありがとうございました♪ 秘密基地、ここから開幕です! ←Back to Live Report Menu |