2019年10月21日
BLUE MOOD
(汐留)
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(第一部)
Lovin'
体より心が
Breezing Blue
君の愛に
HOLD ON
少年
Eternity
(第二部)
SHOUT
Top to the Mountain
SIGNAL
Heart to Heart
めぐり逢い
忘れかけた空
(En)
アンジェリーナ
Don't Stop!Carry On!

諸岡ケンジwith AH project、と題された一夜は、兎にも角にも豪華な面々!

佐藤達哉さん(Kb)
Toshiさん(Ba)
小柳"Cherry"昌法さん(Dr)
そしてリーダー、土方隆行さん(Gt)

諸岡さん曰く"百戦錬磨"メンバーズ。
作詞家 有森聡美さんの「A」と
土方さんの「H」で"AH project"、
何て読むのかなー、と思ってたら
そのまま「アー」でいいんですね(笑)

ほぼ満席の店内。定刻を少し過ぎて客席が暗転し、諸岡さん以外のメンバーがフロア後方からステージへ。
土方さん以外は初めまして、なメンバーの皆さま。どんな音が出てくるのか、期待は高まるばかりです。
それぞれがポジションについたところで、一呼吸おいて袖から諸岡さんが登場♪
開演前にもちらっと拝見しましたが…髪、ばっさりいきましたねー。
幕開けは"Lovin'"をアコギだけで歌い出し…たのですが、
あれ?声の響きがいつもと違う。諸岡さんノドの調子悪い?
きっちり出てはいるんですが、時々少し引っかかるような感じ。
1フレーズ歌いあげたところに、Cherryさんのリズムを皮切りに
一気に音が加わります。重すぎず軽すぎず、の絶妙なバランス。
間奏では、ソロを取った土方さんがステージ端ギリギリまで前に♪
歌終わりの熱が残る中、諸岡さんの「土方隆行!」コールから流れ出すあのメロディ。
"体より心が"、イントロで鳴ったベースと、合間に抜けてくるKbの音が気持ちいい!
心なしか少し崩し気味に歌う諸岡さん、渋さも倍増で何ともイロっぽかったです。
熱量を増す音に煽られたのか、間奏入る前のとこで雄叫び上げてましたねー。
そしてMC。早々に「喋らないんですか?」と諸岡さんから話を振られた土方さん。
今日は初メンバーで…と、隠れて?しっかりやっていたというリハーサルのことや
AH projectのことやメンバーのことなどなど、しっかりたっぷり話してくれました。
んー、バンマスっぽい♪音はもちろん、これもココでしか聞けない貴重品ですね。
話を諸岡さんが引き継ぎ、ここで有森さんの詞で2曲…と、まずは"Breezing Blue"
優しい音と声、そして表情。そしてCherryさんのハイハットの音がすごく気持ちよくて。
間奏で奏でられるベースの柔らかい響きと、軽やかなピアノの旋律がとっても綺麗でした…。
終盤のGtフレーズもいつもと違っていたような?聴き応え抜群の1曲でした。
ここで諸岡さんがギターを下ろし、ドラムとピアノだけで始まった"君の愛に"
ふわりと音に声を乗せた諸岡さん。時折ささやくような掠れた響きが混ざるのが
詞に何とも似合っていて、切なくて。惹きこまれるように聴き入っておりました。
重なり合うバンドの音、そして終盤〜アウトロのGtがまた泣けます>< 絶品!
諸岡さん、すっごく優しい、いい笑顔を曲終わりに見せてくれました。
再びアコギを手にしつつ、土方さんと2人でMC。今日は崩れないですね(笑)
"HOLD ON"を「ずっと続けよう、という歌」と紹介されていたのが印象的でした。
アレンジの入ったイントロのGt、そしてToshiさんと土方さんのダブルコーラス。
背後に鳴るブラス系(かな?)のKbと、しなやかにリズムを刻むドラムの響き。
この曲、こんな色にもなるんですね。
途中、諸岡さんが"俺の…♪"で胸をぽん、と叩いた一瞬の動き、素敵でした…。
続いては、長崎から出てきて…というMCの流れで"少年"をまずはアコギだけで。
音に乗せて話す声が、やっぱり少し辛そうに掠れていて。
でも、その掠れ具合が逆に、独白のような歌い出しに情感を醸し出しておりました。
1フレーズ歌った後にドラムが入ってくるアレンジ、カッコよかったです!
重めのテンポと絶妙な溜めの入る声に、間奏のKbソロから厚みを増す音の迫力。
弾き上げる土方さんのGtの裏で、マイクから離れてフェイクする声が圧巻!!
アウトロは原曲に近い感じ。余韻まで最高、の音を聴かせていただきましたー♪
ここで再び、諸岡さんはギターを下ろしてハンドマイクに。
アルバム"Treasure"をリミックスして、フルでリリースする…なんて嬉しい告知が。
レコ発ライブもあるそうなので、その日を楽しみにしたいと思います!
1部最後の曲は"Eternity"。しっとりとピアノにGtが重な…あれ?
ん?と思ったら、土方さんのまさかのミスでストップ。うん、ライブの醍醐味(笑)
♭がいっぱいで…と言うリーダー土方さん、今日のために譜面を全部書き換えたそうで。
(しかも全国ツアーの真っ最中、昨夜まで広島〜岡山で飛行機で戻ってきたのだとか…)
今度はちょっと慎重な面持ちで?改めてもう一度。1音で空気が変わるのが流石!
優しくて、でも力強い諸岡さんの声の響き。ほんとに歌の表情が豊かなんですよね…。
土方さんの奏でるソロ、そしてその後の歌い出し前に入ったピアノがもう…><
"未来を…♪"と差し伸べた手を、"抱きしめて…♪"でぐっと握る諸岡さん。
仕草や手も歌を語っていて、やっぱりハンドマイクがいいなー。今日も堪能しました。
アウトロの演奏が続く中、諸岡さんが先にステージから袖へ。
最後まで音の余韻をたっぷりと残して、第一部が終了です。

メンバーの皆さんも衣裳が変わって、の第二部。
諸岡さん以外がステージに入り、いきなり響き始めたのは土方さんのカッティング。
もう、この音はアレですねー!"SHOUT"土方さんVersion!
このアレンジ、最初にお披露目された時から大好きなんです。とにかくカッコいいの。
しかも今日はそこに各パートが順にソロから加わるロングバージョン。
ソロ回しは佐藤さんのコールで、Gt→Drs→Ba→Kb→再び土方さんのGtへ。
…佐藤さん、煽りもアクションもプレイも楽しすぎます!ソコで弾きますか(笑)
これはほんとにライブでしか聴けない、今日この時にしか聴けない音、ですね。
一気に熱くなったところで、諸岡さん登場。マイクを手に、さらに熱を上げていきます。
手数の多いベースが底を支えて、フェイク気味に歌う声がさらに艶っぽく♪
MCは再び土方さんタイム。今度はメンバーを何て呼べばいいか…なんて話題に。
佐藤さん、ここでもいいキャラ出してました(笑)
諸岡さんも色々かっ飛ばしつつ、"Top to the Mountain"のタイトルコール!
重めのテンポにKbが効いたアレンジと、あえての粗さを含ませた歌い方が大ハマリ。
歪み強めなGtのリフにぴったりと添うDrs、細かいフレーズを刻むBa。
サビには土方さんのChoも加わって、さらにカッコよく。
終盤、マイクから離れながらぐーーーっと伸ばした声、思わず前のめりになるほどの聴きモノでした!
そしてソロを取る土方さんを「もっと前!前!」とツンツン押してた諸岡さん、双方えらい可愛かったです(笑)
ソロの最中、ん?これ”Stairway To Heaven”混じってない?などと思ってたのですが、
思わず燃えてしまうコード進行で、あれ弾きたくなっちゃう、のだそうで。
だからその笑顔ですか(笑)これもまたライブの醍醐味、いいもん聴けちゃいました。
続いては少しトーンを変えて"SIGNAL"をアコギ1本の歌い出しで。
抑えたような歌い方なのに、フルの音が加わっても突き抜けて聴こえてくるんですよね。
そしてスローな曲だとさらに際立つ、時に重く、時にふわりと軽いドラムが歌に合う!
…しかし歌ってる時はいいけれど、MCになるとかなりノドが辛そうな声><
有森さんの詞で、と紹介された"Heart to Heart"は、Cherryさんのリズムから。
そこにKbが重なったところに入る、土方さんの奏でるイントロ。いい音ですねえ…。
歌い出しは再び音を引いて、Drs+Kbとアコギだけに。
リバーブ強めにかけた諸岡さんの声、MC後だからかな。伸ばすのがちょっと苦しそう?
1コーラス終わる頃には戻ってたので、杞憂だったらいいのですが…。
この曲で、間奏から歌に戻る直前に入る土方さんのGt。短いけれどカッコいいのです。
もちろん、今日もその瞬間を待ち受けて、じっくり聴かせていただきました。
ここでアコギを下ろして、西城秀樹さんのカバーで"めぐり逢い"を。
佐藤さんの弾くピアノが凄く深くて、綺麗で…今までと少し、音数も違うんでしょうか。
ピアノ1本で響かせる歌声に、中盤から入る土方さんの音色がこれまた綺麗で。
しっとりと、たっぷりと。改めて、これってこんな曲だったんだ…と聴き惚れておりました。
じっと遠くを見つめるような、諸岡さんの柔らかな表情も素敵でした。
歌終わりには、佐藤さんへのコールと大きな拍手が沸き起こりました。
そして、「今日、長かったですか?もう終わるんですよ」と言い出す諸岡さん。
え、早くないか?と思ったけれど、MCが崩れなかったからかもしれない(笑)
明日は"即位の日"で、今年1年限りの祝日でお休みなのを知らなかったそうで。
土方さんも「休みなの?」って反応だったし、曜日感覚って違うものなんですね。
休みなら朝までやっちゃうよ!的なノリで、"忘れかけた空"の歌い語りがスタート。
Call&Resもばっちり声が出て、土方さんとToshiさんによるサビ振り講座まで(笑)
諸岡さんの「立ってもいいよ!」の声に、フロア総立ちの中、初手からのソロ回し。
タツヤ!コールも飛び出して、盛り上がったところでカウントからイントロへ。
声も音も熱くなる一方で、自然に手が高く上がっちゃいますー!気持ちいい!
何よりステージ上の皆さんが楽しそうで。いい表情、たくさん見せてくれました。
音が引いて、メンバーが退場する中にすかさず起こるアンコール。
袖から諸岡さんと土方さんが登場し、土方さんの紹介で1人ずつステージへ。
"AH projectの…"と、フロアにいらした有森さんのご紹介もありました。

で、諸岡さんがさっきからチラチラとカウンター方面を見てるなー、と思ったら
Cherryさんの誕生日が明後日!ということでサプライズ。佐藤さんの伴奏でHappy Birthday♪と、特製のドラム型ケーキ!
本物そっくりの色で、バスドラの文字まで再現してあるという、BLUE MOODさんの力作。
明後日で還暦(!)だそうですが、とても見えない…。皆さん、ほんと年齢不詳です。
来年は俺が還暦、という諸岡さん。一足早く?迎えている土方さんが水を向けられて、
「おいでおいでー♪」って手招きする仕草&表情が最高でした(笑)
キャンドルを吹き消したCherryさんに、50代最後のソロいきましょう!と
何やらその場であーしてこーして、と伝える諸岡さん。それでいけちゃうのが凄い。
ぴしりとキメたドラムのソロから、重く音を響かせて"アンジェリーナ"へ。
諸岡さんから再び「総立ちか!?」と煽られて、もちろんスタンディングで応えるフロア。
疾走感と重厚さのバランスがお見事!勢いのある歌声に、一気に盛り上がりもピーク。
そして、最後はやっぱり"Don't Stop!Carry On!"土方ver、定番になりましたね♪
最初に鳴る、転がり出すようなGtの音がカッコいいんです!
複数のChoと音の重なりで迫力も倍増。佐藤さんのソロ、華やかでしたー。
"Oh Yeah!"のコール、フロアだけでなくメンバー1人ずつにも振っていく諸岡さん。
土方さんと佐藤さんは声で、CherryさんとToshiさんは楽器で。四者四様で楽しかったです!
原曲、12月に発売のガンダム40thのアルバムにも収録されるそうですよー。
みんなで拳を上げて、の大盛り上がりですべての曲が終了。
リーダー!と呼びかけられた土方さんからのメンバー紹介、
そして有森さんからのご挨拶と、メンバー全員での手つなぎ。
冷めない熱と音の余韻に、拍手の鳴りやまないラストでした。

聴くたびに色を変える曲たち。
その中で、どう切り取っても諸岡さん、とわかる歌声。
今日も堪能させていただきました。
どうやら次の機会もありそうで…楽しみに待っていたいと思います。
本日もお疲れさまでした&ありがとうございました!

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