* 諸岡ケンジ|'19/7/30
2019年7月30日
JOHNNY ANGEL
(小岩)
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Unchain My Heart
ただひとつの嘘'
Heart to Heart
僕らの毎日
体より心が
抱きしめながら
Mother
アンジェリーナ
Lonely Sniper
忘れかけた空

今回は、初めましてのGuitarist "すぎやん"さんと2人でのライブ。
Opening Actあり、なんて情報が直前に入ってきたり、来たらOpen時間が変わってたり…と
始まる前から色々とあったわけですが(笑)
入ってみると、教え子さんたちがフロアのあちこちに。あ、今日はそういう日でしたか。
そこから、卒業生さんたちによる2組?3組?のライブが約2時間弱。
OAというよりは、教え子がステージに立つ機会を用意した、ということのようです。
教え子さん達、出番前後にフロアのお友達とわいわいやっていて、ほんとに同窓会みたいでした(笑)

さて、そして真打、諸岡さんとすぎやんさんが登場。
諸岡さん、どこか"先生"の顔を残したまま出てきましたねー。
1曲目の"Unchain My Heart"、その最初の音で妙に得心。
当たり前かもしれないけれど、やっぱりこの“プロ”な空気感が違う。
そして今までの誰とも違うGtの音色、とっても新鮮に聴こえました。
Choも入って、渋さの中にもちょっとラフでこなれた印象の1曲になってました!
今日はここに入る前にラジオの収録に行ってきた、という諸岡さん。
オンエアは8/7なのだとか…久々のラジオ出演、楽しみに待ちたいと思います♪
懐かしい方の名前も飛び出したりして…すぎやんさんと繋がってたのにびっくり。
そんなMCを挟んでの2曲めは"ただひとつの嘘"
少しスローに、抑えて響かせた音。その分、諸岡さんの声がくっと前に出てくる感じ。
…でも今日、心なしか声のパワーが控えめ?溜め気味の歌が雰囲気を醸し出していて
いつもより滑らかで優しい"嘘"、聴かせてくれました。
同じフレーズを聴くと、音の違いや手の違いってよく分かる気がするのですが
今夜の"Heart to Heart"はその最たる、だったような。
いいとか悪いとか比べるとかではなくて…音って深いんだなあ、と思わせてくれるのです。

話している時は「先生」の顔を垣間見せた諸岡さん、それは歌に入ると影を潜めて。
そんな変化が見られたのは、今日のこのLiveだったからかもしれません。
歌終わりに、お店の方が諸岡さんに何やらメモを手渡し…何と曲のリクエスト。
客席にいらしていた、少し年配の男性からのようで。こちらの常連の方なのかな?
どうにかうまいこと捌いてましたが、こんなの初めてですねえ(笑)
諸岡さんは、先ほどの生徒さんの歌に触れつつ、学院のことを話してくれました。
その間にすぎやんさんはちょっと変わった形のアコギに持ち替え。
「色々あったけど、こうして歌えてる。」そんな一言から"僕らの毎日"へ。
形だけじゃなく、音も少し独特ですね。
ストリングスのような響きと、抑えたコーラスが雰囲気たっぷり。
その音に乗る諸岡さんの声、そして表情がすっごく優しくて…じんわり沁みました。
終盤で、一気に音が重なっるサビのフレーズがカッコよかったー!!
フロアに若者が多いせいか?ちょこっと遠慮がちなMCを挟んで(笑)"体より心が"
EGに戻したすぎやんさん、シャッフルでハネた音が気持ちいい。
同じアレンジやフレーズでも微妙に色が違うのって、弾き手が変わる面白さですね。
今日は少し軽やかに、どこか飄々とした歌の表情になっていたような気がします。
間奏ソロの後、アコギも声もぐっと抑えて入ってくる歌い出し。
そして畳みかけてくるアウトロの迫力、深かったです!
ここで最初に登場したKey弾き語りの教え子さんをステージに呼び入れて
"抱きしめながら"をピアノ入りで。
静かにピアノだけで歌い出したところに、2人のGtが重なるアレンジ。
諸岡さんの声もすぎやんさんのGtも、たっぷりの余韻が潜む響きなので
Keyが少し硬くて調和しきれない感じ?何だろう、歌が抜けてこないの。
いい悪いではなく、これもまた音の個性なんでしょうね。
最後のアコギ1本での歌声に、ふっと安心を覚えてしまったのでした。
続いての"Mother"も、Keyを加えたアレンジで。
低いトーンのGtの響きで、無機質なKeyの音が程よく中和されてました。
詞の強さ、曲の熱さ、重なる音の響き、そして声の抑揚。歌って色んな要素でできてるんですね。

MCを挟んで再び2人に戻ったステージは、"アンジェリーナ"で少しテンポアップ。
アウトロ〜ラストまでのフレーズを、渋みの効いた音色でぱしりと決めたかと思うと
そのままアコギで繋いだ"Lonely Sniper"、かなり速くないですかコレ。
音とテンポに煽られるように、諸岡さんの声もぐーっと熱量がアップ。
フェイク入れたり、トーンを落としたりと緩急自在。曲の刹那感に似合ってました!
この最後の音のシメ方、カッコいいですねえ♪
追い上げる終盤のセトリは、あっという間にラストの"忘れかけた空"へ。
教え子さんたちに、歌で、そして言葉で「頑張れ!」とエールを送る諸岡さん。
今夜は期せずして、いつもと少し違う空気感を味わうことができました。
たまにはこんなLiveもいいものですねー。


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