2019年2月9日
ZOHM DREAM DINER
(明大前)
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(第一部)
Lovin'
風の中のストーリー
戻れない夏
Heart to Heart
抱きしめながら
風が痛いよステラ
体より心が
(第二部)
Unchain My Heart
estrange…
SIGNAL
あの日
アンジェリーナ
忘れかけた空
Lonely Sniper
レクイエム
(En)
ずっと
Stand By Me

千葉から明大前に移転後、初のZOHM。
千葉時代は一度もお邪魔できなかったので、とっても楽しみにしておりましたー。
積雪予報が出たり…と波乱な予感の中、Keyの河野啓三さんが入院された、との一報が当日の朝に。
"三人衆"ライブ、急遽の諸岡さん&Takさんの"二人衆"となりました。
ということで、本日はTak斉藤さんとお2人で。
ステージエリアの高い吹き抜けが印象的、で、えらい近い!
けれど小粋な内装も相まって、開放感があって居心地抜群。
2人でやります!の一言とともに、"Lovin'"で幕開け。
諸岡さんがアコギをかき鳴らしてサビから。
ここ、音の伸び方…というか響き方が独特ですねえ。
すごく柔らかくて聴きやすい感じ。吹き抜け効果なんでしょうか。
合間を縫うように交わるベースの音も気持ちよくて、
楽器2本とは思えないくらいの厚み。
でも音が少ない分、細かいとこまで聴こえてさらに魅力倍増。
間奏終わりにびしっと止めたベース、めっちゃカッコよかった!
歌い終わった後、諸岡さんが"ごめんよー!"って連呼してたけど
いったい何があったんでしょ。…うん、何かあったんだろうな。
続けてHand Clapを誘って"風の中のストーリー"
「歌える人!」と煽って、アタマから歌わせ…たはいいけど
さすがにサビ通して、ってのは無謀に近いでしょ(笑)
ということで、"ストーリー♪"の部分で声を合わせて。
アコギとベースだけで、ってどうなるのかな?思ってたのですが
薄さも違和感もまったく感じなかったですね。
うん、ベースって多彩すぎ。そしてTakさん多才すぎー!

今日、諸岡さんはいつもより色が薄めのグラスで、表情がよく見えて嬉しい限り。時々、2人で見交わす笑顔が最高でした。
軽めのMCを挟んで、曲は"戻れない夏"へ。これ、ちょっとだけ久しぶりですね。
イントロでふわっと鳴ったベースと、ほどよく乾いたアコギの音が歌の空気に似合ってて。
2コーラス目は、どこか語りかけるような歌い方。優しくて、すごく耳に残った一曲です。
最後のとこで、2人がネックをくい、っと揃えて〆てたのが絵になってましたー!
そして、やることが多すぎる!と肩で息をしてみせるTakさん(笑)
いつもKeyやGtが弾いてる音、違和感ないほど埋めてますもんね…。
加えて合間にミキサーやら弦の調子やらをこまごまちょこちょこ。確かに忙しそう。
なのにMCにもしっかり絶妙なツッコミを入れてくるとは…さすがすぎます。
フロアも絡めつつのMC、"Heart to Heartをもう一度CDにしたい"と言う諸岡さん。
してよー!とココロの中で絶叫した人、私以外にもいたはず。
そんな"Heart to Heart"。少し抑え目の音、ちょっとだけいつもよりスロー?
高く低く、細やかなベースのフレーズ。
そして声!やっぱり絶品ですよね…この声。いつにも増して強くて、でも優しい響き。
今の諸岡さんの声と歌での音源化、ぜひお願いしたいです!
ここでお2人とも楽器をチェンジ。Takさんはアコギ、そして諸岡さんは…ガットギター?
噂のそれ、ライブじゃ初お目見えじゃないですか。
始まる前に「ガット置いてあるけど、ライブで使うっけ?」なんて思ってたのですが。
いつもと違う、少し高くて柔らかい…どこか可愛らしい響き。
ささやくような"抱きしめながら"に似合ってましたねー♪
Takさんのピック弾きの音と合わさって、ハーモニーが綺麗。
続いては1stアルバムから…と"風が痛いよステラ"
…これ、Liveではえっらい久しぶりに聴いた気がする。
こんなに大人っぽい曲だっけ。こんな感じになるんですね。
TakさんのGtソロは、軽やかで繊細。いい鳴り&音色ー!
諸岡さんとTakさんがご一緒のLive、私が初めて参加したのは
数年前の龍坊なのですが、確かその時も最初Gtを弾いていて。
ベースっぽいニュアンスだなー、なんて思って聴いてたら
やっぱりベーシストさんだった!という記憶があります。
うまく言えないけれど、いい意味でどこか刻んでいる感じ。
1stアルバムは35年前…いや32年くらい?とアヤフヤする諸岡さん。1986年です(笑)
MCの流れの中で、何と"7月の女神"を1フレーズ!
名古屋ツアーな話題など展開しつつ、今日はアッチからもコッチからもツッコミが入り
ドコまでいくかコレ、と思ったら、「俺の話ってどこに飛ぶかわかんないから!」と。
うん、大丈夫慣れてるから←。いつも最後にはどこかに辿り着くし問題ないない。
少々?強引に「手拍子!」と曲へ…行かずに「どんなんだっけ?」重症ですね今日(笑)
いつの間にかベースに持ち替えたTakさんが、絶妙なタイミングであのフレーズを。
見事に立て直して"体より心が"。これ2人でやっちゃうんですか!
…も、これは一言に尽きる。ベースかっこよすぎますーーー!!
諸岡さんの声もますます艶っぽくて、とてもさっきまでのMCと同一人物とは(禁句)
最後は一声フェイクでびしっ、と決めて、第一部が終了。

インターバルには、今日偶然近くを通りかかって…という若手の方が急遽ステージへ。
普段は路上Liveをしているそうで、雪まじりのお天気に偶然こちらの方に来たのだとか。
小谷野圭さん。
緊張しながらも、しっかり自分の声と歌。
もっと!の声に、オリジナルもご披露ー♪
最後は、とってもいい笑顔も!
入れ替わりに諸岡さんがステージに戻ってきて、
「まだやらないよ?」と言いつつ何やらフロアとおしゃべり開始。
そしてTakさんも定位置へ戻ってアコギを手に。
で、もう一人の若手さん、山中一真さんの一言から話題が大展開しまして…。
この方たちの前でR&Bなんて言ったらそりゃ(笑)
あげくフロアから蛎崎広柾さんが"If you ever〜♪"と歌を!
1フレーズ歌ったところで「Bm!」とコードが変わって"Unchain My Heart"
たまたま今回、お隣に座ってた私。これ至近で聴けちゃうなんて贅沢すぎる。
Takさんはすかさずベースに持ち替え、蛎崎さんが歌いながらステージに加わって、
即興のセッションに大盛り上がり。
「声に色がある。誰が聴いても、他の全然違う曲やっても、諸岡ケンジが歌ってる、ってわかる声。」って。
そーなの。それなのー!!と大拍手。その後のMC聞いてて、涙出そうになっちゃった。
諸岡さんの話は、いつかの手紙のエピソードへ。
そして、Gtを爪弾きながら歌い出したのは"estrange…"。これもLiveで聴いたのは何年振りだろ。10年?もっと?
少し硬めに響くTakさんのGtと、弦の擦れる音が何とも言えず。
諸岡さんはずっと目を閉じたまま歌っていて、抑えた音に重なる声の響きが…も、圧巻でした。

予定と曲順を変えてるようで、Takさんはスコア&楽器で大忙し。今度はBassに持ち替えての"SIGNAL"
歌前に語ってた言葉、深かったですね。この歌の詞にも繋がるようで…戸惑うくらいに。
ゆったりとしたテンポと音色で、いつもと少し違う色合いを醸し出してました。
MCでは、桑名さんとのエピソード。
人との繋がり、そこからの色々な縁を語りながら、諸岡さん&Takさんは再び楽器を持ち替え、"あの日"を。
例のお話、日刊ゲンダイの記事から繋がってたんですね。
それにしても諸岡さん、いい表情。
この曲の時って、んー…素が垣間見える、とでも言うのかな。
や、ほんとの素って知らないですけどね。何となくそんな印象。
終盤、囁くようにかすれて伸びる声に感傷ひときわ、でした。

ここで一転、TakさんはBassに、諸岡さんも元のアコギに戻して
"アンジェリーナ"…って、この構成でやっちゃいますか!
音が始まったところで、「ハーモニカ付け忘れたー!」と
Takさんに弾かせつつ、Hand Clapで繋ぎつつ、のイントロ。
曰くの"2人アンジェリーナ"、これも渋くていいですねえ♪
でも諸岡さん…歌に集中すると手がお留守、逆もその然り(笑)
それにしてもベースって凄い…というかTakさん凄い。
聴きながら、ばっしばしに色んな音が脳内再生されてましたー。
曲終わり、一呼吸おいてのMCでは、先日ご結婚された甥っ子さんのお話。子どもの頃からの想いを実現させている、って。
そんなエピソードからの"忘れかけた空"は、新生ZOHM ver.の歌い出し!
いい表情があちこちに。"〜自分に言い聞かせて…♪"のトコとか。そして、夢という言葉が出てくるたびに遠くを見る目。
うん、好きだったらやってればいいよね。いつも、迷った時に力をくれる歌、です。ありがとう。
その勢いのまま、"Lonely Sniper"のイントロに突入。厚くて熱くて…フロアも一気に大盛り上がり!
これもやっちゃうの!?と思ったけれど、杞憂でした。カッコいいじゃないですかー!

熱くなった空気を冷ますように、穏やかな口調のMC。生きてるうちに…って言葉、ヒヅ思い出しちゃった。
なかなか難しいことかもしれないけれど、あの時どうして、ってまた思わないように。今できること、しとかなくちゃね。
そんな言葉の後に聴いたからか、今日の"レクイエム"はいつにも増して強い&熱い声。
ラスト、詞もメロもアレンジ入れてましたね。
音がすっと引いたところで、諸岡さんが「ここで終わってアンコールのはずだけど、そのままいきます!」って。え??
もちろんフロアからは大拍手と盛大にアンコール。
最後は、再びアコギ&ガットの2本Gtで"ずっと"を。
曲前の空気で何となく予測してたけど…久しぶりだな、この感情。
それでも、流れる音の温度を聴き零さないように。
途中、小谷野さんもステージに呼び上げてのコーラスパート。
やっぱりこの曲、不思議な一体感を作り出す歌ですね。
きっとこの場所ならではの、そして今日ならではの空気感。
全部ひっくるめて、ライブならでは!うん、醍醐味です。
これで終わり…かと思いきや、そのまま"Stand By Me"
Takさんはすかさずベースにチェンジ。
蛎崎さんも加わって、諸岡さんとマイクを交互に。
プラス、先ほどの山中さんまで呼び入れられてボーカルを!
その声と、蛎崎さんの絶妙な煽りも相まって、フロア総立ち!
(そして盛り上がりすぎて山中さんの写真ナイ…ごめんなさい)
煽りつつ、落とすとこ落としつつ、見事な〆っぷり。さすが。
本当にいろいろたっぷりで、贅沢な本日のLiveはこれで閉幕。人の繋がりって、どこから始まるかわからないもんですね。
雪まじりのお天気でなかったら、そして急遽の二人衆でなかったら…そんな「もしも」が重なった今日。
今はただ、河野さんのご快癒をお祈りいたします。そしてまた、あの音を響かせてくれる日を待っています。
そして、急報からほんのわずか。それでもこんな時間を過ごせるLiveを作り上げてくれた皆さまに。
今日もいい時間、ありがとうございました!

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