2003年11月22日
クロコダイル
(原宿)
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少年
Lovin'
戻れない夏
さよならを消せなくて
ずっと
忘れかけた空
With
ルビコンの橋
Endress Road
(En)
Have I Told〜


イベント以外では約半年ぶり!のLive。
いいLiveは刺激が多すぎて、何もできない自分が悔しくなる。
この日のクロコは、正にそんなLiveでした。
…なので、いつもの3割増しくらいレポが感傷的です。たぶん。

対バンありの1ステージ、メンバーは岡本郭男(Dr)・住吉中(B)・
梅村仁(Gt)・武藤智(Gt)・佐倉一樹(Key)とフル構成。

気持ちよくざわついていた店内に、最初のエレピの音が響き渡る。
その、どこか重い音にストリングスの響きが重なったところで
「Three,Four!」
諸岡さんのカウントから"少年"でLiveがスタート。
のっけから音が華やかで、そして熱い!
バンドの音はカッコよくて、迫力も凄くて聴きごたえがあるけれど
でも、正直なことを言えば…もっと、諸岡さんの声をめいっぱい響かせて欲しかったです。
クロコダイルは、席によって音に当たり外れが結構あるのですが、今日はアンプに近いせいか歌とGtの音がよく聴こえないー。
バランスいいトコでちゃんと聴きたいー!!と心で叫びながらの1曲目でした。
続いて、爪弾くようなキーボードに乗せて、アカペラに近い歌い出しの"Lovin'"
うん、これなら音が少ないから声がちゃんと聴こえる(失礼すぎる)
イントロのアレンジ、ちょっと粘っこいハイハットがさいっこ〜に似合う!
Wギター&重めなテンポも相まって、カッコよさが倍増。
音に耳が慣れてきたのか、いつも以上に歌に集中して聴いてるからなのか
さっきよりは聴きやすくなったよーな気もして、ちょっと安心。

ここでMC。いたって真面目??にごあいさつ…と思いきや、
「次の曲…なんだったっけ?」とひとボケして(笑)
"戻れない夏"は、ちょっとゆったりしたバンドアレンジなんだけど
いつものアコースティックのGtフレーズが残っていて、何だか嬉しかったり。
そして諸岡さんの声が…甘いというか、優しいというか…いや、違うな。
何とも言えず、色っぽくてですねえ。
"眩しい夏の日…"って歌う時、諸岡さんが目を細めるんですよね。
ガラにもなく、照れて直視していられないくらいでした。くらくら。

その雰囲気をたっぷりと引きずりながら、"さよならを消せなくて"
あ、このアレンジ好き。
ピアノだけの時と、バンドが入った時との対比が綺麗で。特に、ちょい高めの音でベースが入ってくるトコなんて絶品♪
ひとことひとこと、区切るように歌う諸岡さんが印象的で、曲が終わった後も歌の余韻がずっと残っているような感じ。
周りの空気が、音に全部染まったような…と言ったら大袈裟すぎるかな。
でも、本当に音で空気の密度が上がって、重くなってふわふわと降りて積もって。
聴きながら、そんなことを感じていたのでした。

続いて、まず諸岡さんのギター1本で"ずっと"
歌い出す前に、ふっと目を閉じて…つぶやくような、語りかけるような歌声。
そこに少しずつ音が重なっていくのだけど、それでもずっと「静か」なままで。
何となく、オルゴールみたい。
惜しむらくは、音が消えないうちの拍手やかけ声で余韻に浸れなかったことー><

MCでは、数か月前にファンの方が動いて始まったという署名活動の話題から、
東京に出てきた頃からの、夢の話。
CD化の署名活動、最初はやって何になるの?って思っていたけど、
皆の活動を見ていて自分も頑張らなくちゃ、って気持ちになったのだそうで。
自分の中で、夢を追いかけるのを忘れていたんじゃないか…と。
それを思い出させてくれた、だからそんな曲を…と、力強いカウントから"忘れかけた空"へと繋がりました。
勢いもあるけれど、言葉を大切に歌っているのが伝わってくる、そんな1曲でした。
ここで、1人ずつソロを入れながらのメンバー紹介♪これはライブならでは!
音もフレーズも個性的で、いつも楽しみなんですよねー。
そのまま「新曲を作ったので聞いてください!」と、"With"を初お披露目♪
バンドでのライブ!っていう感じの、勢いのある曲。
Hand Crapが似合う、こういう曲調って久しぶりじゃないですか?
スネアの音が小気味よくて、フルメンバーならではの華やかさ!
曲終わりで、音が一転。諸岡さんがギターをしゃらん、とかき鳴らし、
振り絞るようなフェイクで始まったのは…"ルビコンの橋"
これは…やると思っていなかったので、ちょっと意外。
ディレイがたっぷりかかったKey、うねるGtと切れのいいリズム隊。
一瞬だけ溜めて、叩きつけるようなサビのボーカル。
バンドで歌うのは久々に聴いたけど、やっぱり迫力が違いますね。
何故か、アコースティックよりバンドで聴いた方が切なく聴こえるんですよ。
切ない…うーん、文字にすると陳腐ながら「刹那い」とでも言いましょうか。
…なんてことを考えていたらボーっとしていたらしく、いつの間にか音が止まり。
諸岡さんが何か話してるのはわかったんだけど、ココロがどっか行ってまして…
何と、ラストで新曲!の"Endress Road"が始まってから我に返った始末でした。
初めて聴くこの曲は、珍しく三拍子のリズム。
音の連なりが波のようで、ゆったりとしているのだけれど
伝わってくるものが、とっても前向きで。
歌っている表情が、何とも前向きで。この先へ、先へって。
聴いているこちらまで一緒に「その先の道」を見つめているような気持ちになって
半ば茫然と、その「波のようなもの」に浸りつつ、感動しまくっておりました。
だから、曲が終わってアンコールがかかり始めても、しばらくついていけず…。
ほんと、いつも歌に惹きこんでくれますよね、諸岡さん><

そして、拍手に応えて一人で登場した諸岡さん。
アンコールは用意してないんで…と、ほとんど聴こえないほどの抑えた音で
ギターを爪弾きながら"Have I Told You Latelry That I Love You"を。

1ステージなので、いつもよりは短いLiveではあったけれど、何だろう…えらい濃い時間を過ごした気がします。
印象が強烈すぎて、終わった後もアタマの中が静まりかえっているというのか。
Liveだから当たり前なのかもしれないけど、同じ曲でも毎回違う。
今まで何を見てた&聴いてたのかなって、ぐるぐるいろいろ自問自答。
だからきっと、またLiveに行きたいと思うのです。
Ease my troubles, that's what you do…今日も、ありがとうございました!

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